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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生11

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

私は、「水道橋 東洋学園大学 12:00~12:25受付 13:00から面接開始」のグループでした。11:40頃に会場に着き、12:00頃まで1階で待ち、声がかかってから「受付フロア」へ移動し、「待合室待機」となりました。
12:30頃に注意事項の説明が始まり、12:50頃から「第二待合室」への移動が始まりましたが、私はこの移動の最初のグループの三人のうちの1人でした。また、受験番号は「○-△」でした。
13:20頃に声がかかり、面接教室前廊下での待機となり、面接開始は13:40頃だったと思われます。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:たぶん40歳より若いであろうアジア系の男性で、最初は日本人の方かと思ったくらいでした。国籍は不明です。
日本人:50から60歳と思われる女性で、非常に温和で親切な印象がありました。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

英語で「名前と生年月日を言ってください」と聞かれ、「___です。■月▼日生まれです」と即答したところ、面接官の二人ともが何か困ったような表情をしていたので、慌ててしまったのですが、「19○○年」という年を言い忘れていたことに気づき、付け加えました。いきなり「減点」だったかもしれません…。

(4) 通訳の日本文

「日本には、ラジオの音楽に合わせて行うラジオ体操があります。工場や工事現場では、仕事の前にラジオ体操をします。また、小学生は夏休みの早朝などに健康のために行っています」

(5) 英語訳の再現

内容的には、私自身が工場勤務で本当に始業前に「ラジオ体操第一」を毎日実施しているという「実体験」を活かせる立場であったのですが、どうしても「ラジオ体操」というキーワードが思いつかず、すぐに回答を始めたものの、この場で英文を再現できないような恥ずかしい状況でした。前半部に小さな声で一度「radio gymnastic」とつぶやいた記憶はあるのですが、自信がなかったため、後半は「doing radio-taiso」といった表現で済ませてしまいました。
今回の面接への対策として、歴史・地理・時事的ワードについては「月並み」に勉強していましたが、「ラジオ体操」というワードは面接後にも思いつくことができず、帰りがけにパソコンなどで調べて「radio gymnastic」「radio gymnastic excercize」という表現を知りましたが、「音楽に伴って体操をする」という表現までを即答するのは、無理でした…。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.金沢の名産品 2.合掌造り 3.坂本龍馬

(7) 選択したトピック

「坂本龍馬」

(8) プレゼンテーションの再現

*混乱を防ぐために「日本語」での箇条書きにさせて頂きます。
・坂本龍馬は土佐で産まれた、明治時代前の歴史上の人物です。
・彼は、特に現代の若者に人気がある有名人です。
・彼は、日本にワールドビジネスの意識を拡げました。
・彼は、明治時代の直前に薩摩と長州を結ぶ「薩長連合」のために尽力しました。
・有名なエピソードとして、彼は日本で「ハネムーン」を行った最初の人物という話もあります。
・彼の海外への情熱は、現代の日本人に好かれているポイントと言えます。

(9) Q&Aのやり取りの再現

*取り急ぎ、日本語で失礼します。質問は全て、外国人男性からでした。
Q「坂本龍馬は土佐で産まれた、とおっしゃいましたが、土佐とはどこになりますか?」
A「土佐は現在の高知県で、高知は四国地方にあります。四国は日本の南方の地域です。」
Q「薩長連合というのは、どういうものですか?」
A「薩摩は現在の鹿児島県、長州は現在の山口県で、当時勢力の大きかった2つの県を連合させたものです」
Q「坂本龍馬のことは、何で知りましたか?」
A「主に高校の歴史の授業で習っていますが、それ以前に坂本龍馬を描いた小説も読んでいます。」
Q「その小説に英語版はありますかね?あれば、どこで購入できますか?」
A「多分、英語版もあると思います。大きな書店で売っているのではないでしょうか。また、インターネットでも購入できると思います。」
Q「ハネムーンの話は面白いですね。あなたは結婚しているのですか?」
A「いや、私は結婚していません。シングルです。」
Q「日本人はハネムーンはどういう所に行っていますか?」
A「現在は、ハワイやヨーロッパなどの海外が多いと思います。しかし、30年ほど前までは、宮崎県などが新婚旅行で有名な場所でした」
Q「宮崎は何が有名なのですか?」
A「美しい海岸や、温泉、シーフードで有名です」
Q「シーフードでは、何が有名ですか?」
A「…すみません、即答できませんが、新鮮な魚で有名です。」
Q「温泉の名所は何と言いますか?」
A「…すみません、地名が即答できないのですが、特に九州地方は有名な温泉が多くあります。」
*確か、以上のような状況でした。とっさに出てきた「ハネムーンのエピソード」のおかげで、明るい雰囲気になったような気もするのですが、私が苦手とする「あなたは結婚していますか?」という質問をされてしまったうえに、宮崎県についての名産や温泉地を質問されて、知識の無さを露呈してしまいました。それでも、2分間を沈黙するようなこと無く話ができたことは、最低限の勉強の成果かと思っており、「話せそうなテーマ」が選択肢にあったことはラッキーでした。
*終わってから気づいたのですが、多分「1分経過」というコメントは無かったように思われます。話しながら、「そろそろ制限時間じゃないか…」と気になってきたところで、「2分です」とのコメントがあり、大きく長引くこともなく”that's all, thank you."と言って終了にしました。

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

ありませんでした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

席を立って”Thank you very much.”と言い、ドアの前でもう一度”Thank you very much.”と言ったように記憶しています。試験官の方は二人とも「にこやか」であったように、私には見えました…。
退出後に、別の階の大きな講堂のような会場へ案内され、そこで多分「13時~14時」の面接グループ全員が終了となるまで、待機した後に「解散」となったように思われます。解散時間は14時10分頃でした。

(13) 全体を通しての感想など

通訳問題の「日本には、ラジオの音楽に合わせて行うラジオ体操があります」という文章は、内容的には簡単ですが英文にするとなると全く頭に浮かばず、未だに悩んでいます。しかし、今回の面接試験を終えて気づくことは、試験官は「英文の基本が身についているか」という点を見ているのであろうということであり、表現がわからない状況で、どのように説明するか、という能力が大事だったのであろうと考えております。そして、その基本能力を身に付ける「最短の方法」がCELでの講義や面接対策セミナーであったのだろうと強く感じております。
一次試験が終わった時点で「今の実力では、とてもプロフェッショナルとは思えない」と感じ、クリアできるとは思えなかったのですが、今回も同様に「もし万が一、合格していたとしても、プロ見習いにも遠く及ばないのではないか」というのが正直な感想です。英語表現、そして通訳知識の範囲は限りなく広いと思われ、その「基本中の基本」がCELでの講義内容であったと感じており、落ち着いたらまた「日本事情」テキストや「二次面接過去問題」に取り組んでみようと考えています。
取り急ぎ、曖昧ながらご報告とさせて頂きます。また、いろいろ有難うございました。

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