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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生14

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

12:00-12:25 武蔵大学にて受験。13:00から開始の回。集合で大きな部屋に集合 (この時間帯に受付を済ませるよう事前のハガキに指示有。)
12:30 全体への注意事項説明後、係の指示に従って、番号①~④順によばれ、一列に並び、隣の校舎へ移動。待合室に番号順に着席。
黒板の注意事項:通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。トイレに行くときは挙手して係員が同行。 携帯を持っていないことを確認されていました。
12:50~ 番号を呼ばれた人(①のマークのある人たち、8名くらいの単位)が呼ばれ、廊下に並び、一名ずつ試験室の前で着席して待ちました。
13:40頃 当方の④グループ(最後)が呼ばれ、廊下に並ぶ。既に次の回の人たちが上がってきており、若干の混乱があったようでしたが、受験生に関係なし。
13:45頃 各部屋の前に椅子が2席(待つ人用)あり、一人ずつ各部屋の前に配置されました。その前を前の回の受験者が通り、終了受験者控室へ向かっていきました。しばらく椅子に座って待ちました。
13:50頃 日本人の試験官がPlease come inとドアを開けて迎えに来ました。女性で30代前半くらいでとても優しそうな雰囲気の方でした。ネイティブ試験官も若い白人の男性で見た感じECCやAEONで英語講師をやってそうな雰囲気でフレンドリーな印象を持ちました。
椅子が3つ並べてあり、手前が荷物置き、真ん中が座る位置、奥に鉛筆2本とバインダーがありました。 J:「Please put your bag on this seat and have a next seat please」といわれました。
日本人試験官の声が小さくて聞きにくかったので、名前となんとかを言ってくださいといわれたのだが聞きづらかったので、名前とどこから来たかを言って終わったら、「Can you tell your birthday?」と言われ、誕生日も聞かれていたことがわかりました。想定外だったので焦ってしまいましたが答えられました。
そこから椅子をすこし前に引いて、試験官と距離を縮め、声が聞こえないよ、とアピールしてみました。そのあと日本語で、通訳についての説明がありました。J:「これから私が日本語で話す文章を聞いて日本語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分程度でお願いします。」そのあとすぐに日本語が始まりました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:20代後半から30代前半くらいの男性。白人。オーストラリア? 英会話学校の授業を受けているような印象。受験者の答えを引き出そうとしてくれている感じ。
日本人:30代前半くらいで柔らかい雰囲気の女性。とても感じが良くて優しい雰囲気のお陰でリラックスできました。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J: What is your name? と言われ、I am________.と返答そのあと、誕生日を聞かれていたようだったが、聞きとれていなかったので試験官から誕生日を教えてください、といわれ、慌てて付け足しました。

(4) 通訳の日本文

芸者にとって扇子は躍るときに欠かせないものです。9世紀に日本に伝わってきて、当時は高貴な女性が顔を隠すためのものでした。最初はうちわのように木でできた重いものでしたが、のちに薄い木の枠となり、薄い紙を張ったものになりました。扇子は持ち運びができる軽く折りたためるものに改良されました。

(5) 英語訳の再現

Sensu, a folding fan is important for Geisha. Geisha needs it when she dances. It was imported in the 9th century. At that time, it was used for noble woman for hiding her face. At first it was made of wood and it was heavy. Later it was made of thinner wood with paper. It became lighter. A folding fan was improved to lighter for carrying easily.
ざっくりこんな感じで答えていたと思います。途中で焦って言い直しもありましたし、最後もportableと言ったのに、文章をごっそり言い直してしまいました。が、ポイントはおさえていたと思います。
※日本人試験官がすごくいい人で(というか慣れていないのか?)私が必死にメモをとっていると、その様子に合わせて日本語をゆっくり止めて読んでくれました。待っていてくれるような感じでした。1分の合図はなかったです。、

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

カードを外国人試験官から渡されました。
1.ししおどし2.鍋3.日本人に人気のスポーツ

(7) 選択したトピック


(8) プレゼンテーションの再現

I’d like to tale about “Nabe”, hot pot dishes. Hot pot dishes are popular in winter season. Put meat, seafood and vegetables in the broth in the earth pot. We use portable cooking stove on the table and cooking dishes, we eat it and enjoy conversation. It is shared with people, with friends and family. I like curry-nabe. I put meat, vegetables and cheese also. I put rice as well and enjoy risotto. I think curry nabe is interesting because the curry is totally different from Indian curry. Japanese people installed western food and modified. I think it is very unique point. Thank you.
1分経過の合図も、2分終了の合図も全くなかったので、なんとなく2分くらいいったかも・・・と思ったところでThank youといって終了しました。
一番最初のカードが「ししおどし 」。これを見て「うっ、やばい」と思いましたが、次に見えたのが鍋、その次が日本で人気のスポーツでした。あとの2点はなじみのある題材だったのですぐに二択になりました。鍋を選んだ理由はその週の水曜日の模擬面接で鍋が通訳パートで出てきてその文章の内容が記憶に新しかったからです。が、覚えすぎていてすぐ終わってしまい、ネタがなくなったので、カレー鍋を思いついて、日本人が洋食をアレンジしていったという話に持って行こうと試みました。これも模擬面接でやった内容だったので、なんとか思い出しながら個人的にカレー鍋が好きです、と言ったら日本人の試験官がほうほう、という表情をしてくれたので安心して話していけました。

(9) Q&Aのやり取りの再現

N:日本にはいろんな鍋の種類があると思うんだけど、あなたの言ったカレー鍋の他にどんな鍋がありますか?例えばスポーツ選手が食べるような。。。
私:(・・・スポーツ選手?鍋?ちゃんこか?)Another type of Nabe? …well…
といってちゃんこ鍋の話をしました。ちゃんこ鍋はお相撲さんが作る鍋で各部屋によって
味が違います。
N:どうしてお相撲さんは色んな具を入れるのですか?
私:お肉をたくさん入れます。それは筋肉が必要だからです。でも肉だけだと体に良くないので、野菜も入れます。時々違う味も食べたくなるのでシーフードも入れることがあると思います。
N:ちゃんこ鍋は他の鍋と何が違うんですか?
私:(う・・・)ちゃんこ鍋は色々な具を入れます。普通は、例えば、水炊き、という鍋がありますが、それは鶏肉だけを入れて、肉をミックスしません。
N:先ほどあなたは西洋から料理を取り入れて、アレンジすると言いましたが、なにか具体的な食べ物はありますか?
私:クロケットがそうです。日本はコロッケといいます。マッシュポテトとひき肉を形にしてパン粉をつけて揚げます。
N:では、逆はどうでしょう?日本食で外国でアレンジされている物はありますか?
私;寿司がそうです。私はインドネシアのジャカルタに行った時に寿司屋にいきました。日本で食べる寿司はお米の上に生の刺身が乗っている、こういう形(グーの上にパーを乗せて寿司の形を再現)が多いのですが、ジャカルタはほとんどがロール寿司で、フライが巻かれていたりしました。それは私には面白く感じました。でも、インドネシアの人が寿司をそれで楽しんでくれているならそれはいいことだと思います。
と答えました。
そこで、Thank you for your presentation. That makes me hungry.といわれて終わりました。

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

ありませんでした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

Thank you for your time. ありがとうございました。とお礼を言って席を立ちました。挨拶をしようと振り返ったら外国人試験官が手を小さく振っていて思わず、くすっと笑ってしまってThank youとまた言ってしまいました。日本語でもありがとうございました、と言って会場を出ました。もう次の受験者が待っていました。

(13) 全体を通しての感想など

意外なほどやわらかな雰囲気で、試験官によってこうも変わるのか、と思いました。外国人試験官は英会話スクールで教えているか、その経験があるかという感じで、こちらの言うことを引き出そう、引き出そうとヒントをくれるような質問の仕方でした。
そのおかげでリラックスしすぎてしまい、口癖のHow can I say…という言葉が出てしまいました。あとは焦って数字を言い直したことが悔やまれます。また、対比をしなくてはいけなかったのに対比の事例が少なかったのでそこは反省点です。
模擬面接の内容を覚えていたので、しかも「鍋」があたった瞬間にこれしかない!と思って迷わず即決できました。このお陰で構成も余裕を持って組み立てられましたし、困ったらカレー鍋みたいなちょっと変わった鍋の話をすればいいや、くらいまで考えをまとめることができました。話している途中で西洋料理の話も思いついて、日本人がアレンジした、という風にもっていけたので、これも模擬面接でやった内容を思い出しながら話せたのは本当にラッキーでした。
私は語彙が少ないので、難しい単語がよくわからないまま、でもコミュニケーションが取れてしまうので、今日ここまで来てしまいました。自分に語学力が足りていないことは重々わかっていました。なので前日までもがいていたのですが、ふと、これは適性試験だ、そうだ、エハラ先生もそうおっしゃっていた、英語が話せないわけではない、英語が話せていなかったら、今まで仕事もできていなかった、でもこうやって仕事もしているのだから、英語でコミュニケーションはとれている、私は自信を持っていいんだ、あとは適性を見てもらうようにすればいいんだ、と切り替えてから、なんとなく考えがまとまって、試験に臨めました。切り替えができたのが良かったと思います。

CELには本当にお世話になりました。模擬試験でやった題材がビンゴ、しかもそれが自分にまわってきたというのは、準備をした甲斐があった、と思ったと同時に、CELに通っていて本当によかった、と思いました。自分なりにトピックは用意して、浮世絵や祭り、なども用意していたのですが、記憶していた「鍋」「西洋料理」が活用できて良かったと思います。
もし、今年の試験官があまあまだったら・・・いまさら「覆水盆に返らず」、あとは2月10日まで「果報は寝て待て」です。
こちらのレポートが来年の受験生の皆さんにお役にたてれば嬉しいです。

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