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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生20

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

昭和女子大が会場でした。自分13:00-13:25集合の組でした。到着後、6階の待合室の広い階段教室で待機。黒板に通信・録音機器は鞄にしまうよう指示。違反すると試験無効との注意書がありました。受験生同士の会話は禁止されていましたが、自由に勉強できました。
その後、13:30から説明。25組位ある各組の1番から6番までがあり、1番から順に呼び出されて別の部屋に移動しました。ここでも勉強できました。辞書は電子辞書を含めて使用可能と黒板に書かれていました。その部屋から、各番号の順に呼び出されて、試験室の前の椅子に座り、自分が呼び出されるのを待ちます。自分が椅子に座ったときは、前の人は終わっていたようで、少し待つと、「お入りくださいと。」と日本語で呼ばれました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

 試験官は外国人の欧米系の白人男性。30代後半位に見えました。もう1人は30代の日本人女性でした。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

 Good Afternoonと元気よく声をかけると、外国人試験官の方から、Please have a seat. How are you today?と言われたので、Fine thank you. And you.とお答え。
更に、ここに来るのにどれくらいかかったかと聞かれ、徒歩20分と答えたら、歩いてきたのかと2人でちょっと驚き、にっこり笑っていただきました。

(4) 通訳の日本文

  お節料理には、穴が空いていて向こうが見えることから、先を見通せることから蓮、活力を象徴する黒豆、子孫繁栄を意味する数の子があります。

(5) 英語訳の再現

お節料理はspecial dish of new year holidayという解説を付けました。
穴が空いて向こうが見えるというところは、ジェスチャーを交えて左手で作った輪から向こうが見えるようにしながら話しました。
1分経過とは言われなかったので、おそらく1分以内におさまっていたのでしょう。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1. 千円札の表の人物について 2. 地下足袋について 3. 道の駅について

(7) 選択したトピック

3.道の駅についてを選びました。理由は以下の通りです。
模擬面接Mでお札の話が出たので、お金は、1万円札、5千円札、1円札と各硬貨を揃えて持っていき、図柄も覚えておきました。ただ、1万円札の福沢諭吉なら明るい話ができると思ったのですが、千円札の野口英世は最後黄熱病で亡くなっているので、明るい話が難しいと判断。
地下足袋については、話題になるかもしれないと思い、足袋を履いて行ったのですが、話題の広がりが難しいと判断。
道の駅は、先月、日光に行った時に帰りに寄った道の駅が非常に素晴らしかったので、その時のイメージで話ができるかと思い選びました。

(8) プレゼンテーションの再現

30秒の時間で、以下の下書き。
1 道沿いにある駅で、バスツアーで行ける。
2 地域の食べ物
3 地域の特産物
4 日光の帰りの道の駅
5 道の駅、楽んで

Let me talk about station on the road. Station on the road is located along the street. And you can go there if you ride on a bus tour.
You can eat the speciality of the region at the station. For example, buckwheat noodle topped with speciality. You can also buy various kind of souvenir at the station. For, example, you can buy folding fun, toy of Japanese sword, yukata Japanese cotton kimono and the speciality of the region.
Last month when I went to Nikko, I go to a good station on the road. Farmers in neighborhood sell fresh vegetables at very very reasonable prices! You can find sake there, because sake is speciality of any region.
When I went to the station of the road last month, of course I bought a bottle of sake for my family.
Thank you very much.
    
1分経過の合図はなかったようです。また、2分経過とも言われませんでしたので、 2分以内に収まっていたのでしょう。

(9) Q&Aのやり取りの再現

これから4分30秒の質疑をしますと日本人試験官から言われ、実際の質問はいずれ
も外国人試験官からでした。
  直接プレゼンテーションに関係した質問ではなく、日本観光に関する一般的な質問でした。とても楽しい雰囲気で話ができました。

問 日本でどこを一番勧めるか?
⇒ 難しいがとても大事な質問。もし、伝統的な日本が好きなら、浅草。浅草には雷門があり、そこには大きな赤い提灯がある。雷門を過ぎると、とおりの両側に仲見世と呼ばれるショッピングアーケードがあり、そこでは扇子や日本刀のおもちゃ、浴衣など様々な土産が買え、餡入りのパンケーキも食べられる。(大きな提灯や仲見世をジェスチャーを交えながら説明。)
問 子供が喜ぶのはどこか?
⇒ 好みにもよるが、子供が好きなのは東京ディズニーリゾート。そこには2つテーマパークがある。一つはディズニーランドでこれはアメリカのロスアンジェルスやフロリダと同じコンセプト。もう一つは、ディズニーシー。こちらは海をテーマにした日本独自のテーマパーク。
問 お年寄りが喜ぶのはどこか。
⇒ 日本は火山が多い国。それで温泉も多い。温泉をお勧めする。日本中にはいたるところに温泉がある。
問 東京以外でどこを勧めるか。
⇒ 京都が一番のおすすめ。京都は日本の古都。1000年以上首都だった。(東京から西に向かうジェスチャーを交えながら、)東京から500㎞西、新幹線で2時間。
問 西欧人に食べ物は何を勧めるか。
⇒ もし生魚を食べるのが好きなら、寿司。
問 どこのレストランが良いか。
⇒ すきやばし二郎。フランスのミシュランガイドの3つ星、安倍首相がバラク・オバマ米大統領を案内したお店。
問 それはどこか。値段は。
⇒ 銀座にあり、値段はそれが問題。一人3万円以上。更にもう一つ問題。そのレストランは非常に人気があるので、予約が半年以上取れない。(笑いをとれました。)

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

  和やかな雰囲気で終わったので、自然にI really enjoyed this interview. Thank you for giving me this precious opportunity.と言えました。
Rest of the day気を付けて、というようなことを言われたので、にっこり笑って、 Have a nice day. You too.と言って出てきました。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

 いったん、同じフロアに他の組の人と一緒に集められて、まとまったところで、広い別の階段教室に案内されました。
そこで他の人が終わるまで指定された席で少し待ち、解散。案内に従い、一列ずつ、退出していきました。

(13) 全体を通しての感想など

 模擬面接が非常に有効でした。何よりも、試験の流れが感覚的にわかるので、自信を持って面接に臨めました。
模擬面接Nのときに、プレゼンテーションで、「子供と一緒に回る旅行プランについて」のプレゼンをやり、先生から、浅草の仲見世について話すなら、いろいろなお土産が買えるではなく、具体的に扇子や、日本刀の玩具、浴衣が買えると話した方が良いとの指摘をいただき、プレゼンテーションでも使いました。
また、子供という視点で考えたことがなかったので、模擬面接の後、子供目線の話として、ディズニーリゾートを考えておいたので、質疑の時にそのまま使えました。
模擬面接の時に、残り一か月で何をしたらよいかと伺い、先生からバスツアーに参加する人もいると伺い、日光への外国人用ツアーに参加。日光自体は直接は役に立たなかったのですが、途中で寄った道の駅でいろいろ外国人旅行者の目線でお土産を探したり食べたりしたのが、プレゼンテーションでそのまま使えました。
日本について知らないことを学べ、準備がこれほど楽しい試験はこれまでにない経験でした。本当に有難うございました。

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