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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生33

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

 15:30~15:55の間に受付
 受付後は待合室にて待機、ここでは一時間ほど待機していましたので、持参した参考書をしっかり見直すことができました。参考書以外は見ること禁止なので、新聞を読んでいて注意されている方がいらっしゃいました。最後のグループが呼ばれ試験のそれぞれの部屋に移動していきました。携帯を係りの人に預けて、お手洗いに行った後、廊下の椅子に座ると間もなく順番が来て入室しました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

 外国人:米国(30代男性)
日本人女性(30代)

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

 N: What is your name?
 A: I am_______.
 N: Where are you from?
 A: I came from ______today, but originally from ______.
 (現在の居住地について余り詳しくないので、出身地のことなら詳しく話せます!との思いから)
 N:Birthdate?
 A:(なぜ年齢を聞くのか?戸惑い・・)I beg your pardon?
 N:What's your birthdate?(厳しい顔になってました)
 A:Birthdate?.
 N:What year?
 A:________.(受験票の本籍地と出生地が違っているので、本人確認の為に聞かれたのだな・・)と後で気付きました。

(4) 通訳の日本文

 日本の建築は座敷に座ったときの視点の高さに重点を置いていてデザインされており、座敷に座って鴨居と障子の間から見える庭の景色はまるで一幅の絵を観るかのようです。後、襖がどうのこうの・・・聞き取れませんでした。

(5) 英語訳の再現

 読み上げスピードが速く、単語を幾つか書き留めるので手一杯でした。これはもうダメだ、覚えきれない・・と開き直り、内容をイメージしようと思い日本人の試験官の声を聴きましたが、一つの文が長く、鴨居や、座った時の視線の高さの表現が思いつかず、しどろもどろの最悪な訳になってしまいました。襖の説明をしているときに、時間が切れて、終わりました。日本人試験官の表情は曇り険しいものでした(そうでしょう・・納得)、

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

 打ち水
 棚田
 精進料理

(7) 選択したトピック

 精進料理
 (即決で選びすぐにLet me talk about Shojin Ryori.と話し始めてしまい、30秒の準備時間があることを伝えられました;汗)

(8) プレゼンテーションの再現

 精進料理は肉や魚を使わない野菜料理です。
 1400年前、6世紀に中国から日本に仏教が伝わって広く信仰されるようになりました。仏教は肉を食べること、生き物を殺生することを禁じているので、食事は野菜中心のものでした。
 内容はシンプルなもので、ご飯、汁物、三菜(焼き物、茹でもの、漬物)等全て野菜です。
 現在の日本人の食事は大きく変わり、肉も沢山食べるようになりました。
 精進料理は、高野山、比叡山などの寺や、寺の周辺には精進料理の店が沢山あるので、旅行客はそこで本格的な精進料理を茶と共に楽しむことが出来ます。
 (精進料理は禅僧が食した料理であること、一般の人は魚や獣などの肉類も生きるために食していたことは言えずに、茶懐石と混同してしまったプレゼンテーションに・・時間は一分半位?で終わりました。)

(9) Q&Aのやり取りの再現

 N:当時の仏教の教えが日本人の食事にどう影響するようになったのか、詳しく教えて欲しいのですが・・
 A:仏教の、生き物の殺生を行わないという教えから、精進料理という野菜中心の食事が生まれました。一般の人には、米を主食として野菜中心の質素な副菜を取る食事のスタイルが広まりました。
 N:寺や寺周辺の店以外で精進料理を食べることはできないのですか?
 A:寺社や其の周辺のお店が旅行客の人には人気ですが、街にも精進料理専門店が沢山あります。
 N:精進料理が食べたいが、値段は?
 A:料理の値段は店によって様々です。カジュアルなランチメニューならディナーよりリーズナブルな価格です。高級なお店でディナーをしたいなら、事前に予約が必要な場合もあります。
 N:精進料理を家庭で作ることはありますか?
 A:精進料理は家庭では作りません。日本人の普段の食事は昔とは大きく変わり、肉も魚も沢山食べますし、西洋化されたものになりました。ですから、本格的な精進料理を食べたい場合は専門店に行きます。
 N:どうして食の西洋化が急速にすすんだのですか?
 A:第二次世界大戦後の深刻な食糧不足の為です。日本人の主食である米の不足を補うために、政府は大量の小麦を主にアメリカから輸入しました。
 それ以来、日本人の米の消費は減り続け、米の代わりに麺類やパンなどの小麦を多く食べるようになりました。
 N:食事の西洋化は良いことだとおもいますか?
 A:食事の内容が豊かで栄養価の高いものを食べられるという事は利点です。一方で、肥満や付随する様々な病気を抱える人も出てきました。
 N:なるほど・・・聞きたいことは以上です。
 ネイティブの試験官は話すスピードは、普段の会話をするくらいの少し早めでした。声はそれほど大きくありませんでしたので、身を乗り出して、相手をしっかり見て、会話のキャッチボールに努めました。
 会話の途中では、頷いてくれたり、明るい表情が見てとれました。会話の終わりには、笑顔で日本人の試験官と顔を見合わせて頷いていました。(もしかしていい感じなの?)

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

ありませんでした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

 口述試験の部屋から待合室まで移動するように指示があり、待合室で、20分ほど指示があるまで待ちました。ここで参考書を見直している人はいませんでした。終わったことに安堵してお茶を飲んでゆっくり。解散時間は18:15分でした。

(13) 全体を通しての感想など

 以前に通訳案内士試験を受験してから、既に20年以上・・学習ブランクはありながら、今年の再受験を思い立ち、大急ぎでCELでの通信受講を始めたのは6月、猛ダッシュで一次の筆記試験に向けて取り組みました。が・・筆記試験では打ちのめされました。本当に運良く一次合格となり、今回の口述試験まで来れたのは感無量でした。試験前に頂いたCELの先生方、スタッフの方からの応援メッセージには本当に元気を頂きました。今年半年の自分の全力の頑張りに悔いはない、今日の試験を楽しもう!とリラックスして試験に臨むことが出来ました。それでも、和文通訳は頭が真っ白になったり、プレゼンテーションは外国人の方を楽しませるという余裕まではなく、思い出せる限りの知識を口にするので精一杯だったと思います。試験の合否の結果に関係なく、今日の反省点は今後の課題としてさらに学び続けて行きます。

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