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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生57

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

会場:TKP品川カンファレンスセンター
※前の時間帯の試験時間が押していたようで、受付開始時間の15:30ギリギリまで建物1Fのビルエントランスで待たされました(その間に、建物内の自販機は使用禁止のため、飲み物等が必要な場合は待ち時間を利用して近隣のコンビニ等で調達するよう指示あり)。
15:30-15:55 エレベーターで誘導され、6Fの大きな部屋に集合 (3列ほどある受付のテーブルで受付を済ませるよう誘導あり) 。○○-△と書かれた番号札を渡され、首から下げるように指示される(○○は面接室の番号、△は面接室ごとの順番)。番号は受付順ではなく、事前に受験生ごとに採番されていた模様。この大部屋では受験生用のテーブルはなく、番号を振った椅子のみが並べてあり、受付が終わった受験生から順次自分の番号の椅子に座っていくシステム。私はいちばん最初に受付が終わってしまったので、待ち時間が少し長い印象(この間に数回に渡りお手洗いに行きたい人は挙手するよう促され、何人かのグループで試験員の誘導を伴いお手洗いに向かう)。以降、△の番号が同じ、面接順ごとの10名ほどのグループで移動することになる。私は△が最後の番号で、3名しかいないグループでした。ここで通信機器の電源を切るよう指示あり。参考書等の閲覧は可能。
16:00 係の指示に従って、グループごとに階段で1階下?(上だったかもしれません)の広間に移動し、△の面接順に着席(この広間にはテーブルあり)。
黒板の注意事項:通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。トイレに行くときは挙手して試験員が同行。
16:20 番号を呼ばれた10名ほどのグループごとに更に1フロアー下の階(面接室のある階)に移動開始。面接の順番が最後の番号だったので、この広間で17:40頃まで待っていたと思います。
17:40 グループ単位(私の場合は3名)で呼ばれて席を立ち、階下の自分の○○の番号が掲示されている面接室の前まで試験員が誘導(各面接室の前に2つずつ置いてある椅子のいずれかに座って待つよう指示あり。)
17:45 (もしかしたら、時間は17:50だったかもしれません。とにかく最後の最後の面接時間帯だったので!)
J:(ドアを開けてくださり)Please come in.
A:Thank you very much. (待ち時間が長かったこともあり緊張状態が最高潮だったので、自分を落ち着かせるためにも) I’m the very last one.と笑顔で付け加えました。面接官おふたりとも笑顔で返してくださいました。
J:Please put your bag on this seat and have a next seat.のような英語でした。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:40代の女性。明るい印象で終始笑顔。プレゼンテーションの質疑応答の中で、「英国では~。」と、ご自身のことをおっしゃったので、英国出身の方かと思われます。
日本人:40-50代の眼鏡の女性。とても優しく几帳面な印象。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J:名前と誕生日を英語で訊かれました。
A:I’m ____________. I was born and grew up in _____________.
(誕生日を訊かれるとは思っていなかったのと、緊張のあまりBirth placeと勘違いしてしまい、笑顔で答えたものの大失敗です!)
J:Birth day を Date of birthと言い換えてくださり、ようやく自分の間違いに気づきました
慌てて言い直しましたが、ちょっとしどろもどろになってしまいました。
(おそらく)N:Where do you live?
A:I live in ___________ of ○○-City.
この間も試験官のおふたりは終始笑顔でした。
そのあと日本語で、通訳についての説明がありました。
J:「これから私が日本語で話す文章を聞いて英語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分程度でお願いします。」そのあとすぐに日本語が始まりました。

(4) 通訳の日本文

歌舞伎は、踊り、歌、が混じった舞台です。女形は男優によって演じられます。歌舞伎の特徴は、派手な隈取、凝った衣装、精巧な舞台装置、観客席へと延びた花道などにあります。(他にもあったかもしれません。いま読み返せば、新・英語で語る日本事情の内容そっくりだったと思います。)

(5) 英語訳の再現

正直、どのように答えたのか、あまりよく覚えていません。
言い終わったあとも少し沈黙になり、慌てて That’s all. と付け加えました。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

日本人のくせについて
おでんについて
ナマハゲについて(だったと思います。違っていたらすみません。)

(7) 選択したトピック

おでんについて

(8) プレゼンテーションの再現

1. おでんは庶民の食べものであること。
2. 具材の説明。
3. 大阪の実家の母が、おでんのことを『関東(かんと)炊き』と呼ぶことを思い出し、おでんの起源は関東でなないかと説明。
これを英語で伝えました。具体的な表現はきちんと覚えていないので割愛させていただきます。プレゼンテーション中は両試験官とも私の英語に熱心に耳を傾け、笑顔で頷いてくださいました。時間の経過についての合図は特にありませんでした。

(9) Q&Aのやり取りの再現

(ここも英語での表現を正確には覚えてないので、日本語でご容赦ください。)
N: 「コンビニでもおでんが売っているが、私たち英国人には馴染みのないものです。あなたなら、どの種類を勧めますか?」
私: (しばらく考えたあと)「卵がお勧めです。」
N: 「それはなぜ?」
私: 卵は外国の方にも食べやすいと思うので、まずは卵から試してみることをお勧めします。」
N: 「他には?」
私: (再びしばらく考えたあと)「大根がお勧めです。」
N: 「それはなぜ?」
私: 「大根は味が染みやすく、日本の伝統的なだしの味を試してほしいからです。」
N: 「大根は英語ではなんと言いますか?」
私: (ここで初めて、ずっと大根と日本語で説明していたことに気づき、慌てて)「大根はradishのことです。」
ここで日本人の試験官から、外国人の試験官と私に終了の合図がありました。

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

ありませんでした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

Thank you very much. ありがとうございました。と笑顔でお礼を言って、ドアを開ける前にもう一度礼をして退出しました。
試験室を出ると、同じ番号のグループの他の2名がフロアーの隅に置いてある椅子に待機されていました。私がいちばん遅かったので、3名揃うとすぐにエレベーターまで誘導され、試験はこれで終わりです、と試験委員に告げられ解散しました。

(13) 全体を通しての感想など

試験官はおふたりとも最後までとても親切で、私のたどたどしい説明を真剣に聞いてくれました。笑顔は絶やさず、沈黙は禁!を心がけましたが、通訳は出てほしくない歌舞伎についてだったので、笑顔がなく沈黙もあったと思います。
プレゼンテーションでは、3つのカードのうち、「日本人のくせ」にするか「おでん」にするか、かなり迷いましたが、最終的には具体的に説明ができそうな「おでん」にしました。プレゼンテーションが始まってからはだいぶ落ち着き、笑顔で話せました。
質疑応答では、通訳とプレゼンテーションで旨く説明できなかった私を、試験官のフォローしてくださったのだと感じました。
個人的に、1次試験の一般常識の自己採点の段階で合格はかなり厳しいと思っていたことに加え、1次試験発表の直前に実家の父が緊急入院したため、2次試験の準備に充てる時間がほとんどなくなってしまったので、100%自分の準備不足だと痛感しています。
合格発表はまだしばらく先ですが、まずは今回、時間が取れない中でも直前に東京に戻り本試験を受験し、体感できたことは非常にラッキーなことでした。合格できなかったとしても、今後1年間はしっかりと知識の習得と英語表現力の向上に励もうと思っています。また、「新・英語で語る日本事情」は、試験会場に入ってからも直前まで目を通すことで、私に冷静さと試験を楽しもうとする姿勢を与えてくれました。
ただ、既述のとおり、試験時間が最後の最後だったこともあり、集合時間から実際の面接まで2時間余り。緊張なのか待ちくたびれたのか、終わったあとは開放感とともに、正直ぐったりと疲れました。
最後に。2次対策セミナーや過去問題セミナーのCD受講でお世話になって曽根先生、また、とにかく時間がない私のために迅速な受講手配をしてくださったスタッフの皆さまに心より感謝いたします。あまりまとまったご報告ではありませんが、今後の対策に少しでもお役に立てれば幸いです。

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