会員サービス
インターネット授業はこちら

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生62

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

12:00-12:25 集合。受付は大教室入口横のEVホール。 (この時間帯に受付を済ませるよう事前のハガキに指示有。)
12:15 係員に受付横の大きな教室に案内され、番号順に着席番号と順番の番号が書かれた名札(例:1‐4)を渡され、首から下げるよう指示される。大教室で同じ時間帯の受験者全員で待機。黒板の注意事項:通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。トイレに行くときは挙手して係員が同行。トイレに行く際には、携帯を持っていないことを確認されていました。
12:40 各グループの番号(1~22)別にまとまって、順番の早い順(1 - 4)に別教室に移動。階段を上がったり下りたりしました。別教室でさらに待機。
13:00頃 各グループの1番の人たちが呼ばれ、廊下の反対側の面接教室に移動。その後、2番、3番と順に呼ばれる。
13:40頃 13:00の回最終グループの人たちが呼ばれ、各部屋の前に椅子が2席(待つ人用)あり、一人ずつ各部屋の前に配置される。係の人から、「時間になったら中の試験官から指示があるので、ここで待っていてください」と指示有り。
13:45頃 前の方の退出後しばらくたってから、日本人面接官がドアを開けてくださり、 英語で説明を受けた。 J:「Please put your bag on this seat and have a next seat please」のような英語でした。(2席あって、手前にかばんを、その横に座れ、と理解) そのあと英語でのウオーミングアップ、続いて日本語で、通訳についての説明がありました。J:「これから私が日本語で話す文章を聞いて英語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分程度でお願いします。」そのあとすぐに日本語が始まりました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:60代くらいの女性非常に穏やかでにこやか女性。反応から日本在住歴が長そうだと思いました。学校の先生風。アクセントに癖は感じませんでした。
日本人:40-50代の細身の女性。最初から最後までとても優しく、こちらが話しているときも終始笑顔で聞いてくださいました。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J: What is your name? と言われ、I am________.と返答。そのあと、Where did you came from?と聞かれ、I’m living in Ryogoku,the sumo town.と返答したところ、試験官お二人ともほほ笑まれました。

(4) 通訳の日本文

芸者が踊りに使う扇子は、9世紀に韓国から伝わってきました。もともとは高貴な女性が顔を隠すのに使われ、木でできて大変重い、団扇のようなものでした。日本ではそれを紙と木で軽くし、持ち運びやすく折りたためるようにしました。

(5)英語訳の再現

Sense is used by Geisha when she is dancing, and it was introduced from Korea in the 9th century. In Korea, sense was used by women of nobilities to hide their faces, and it was made from wood and very heavy. It liked Uchiwa. In Japan, sense was changed to (be) light, made of paper and wood and can be fold to carry easily.
つたない英訳ですみません。扇子と団扇を英語で説明するのを忘れました。()内は抜かしました。いくつか文法的なミスもしました。これで1分ちょうどぐらいだったと思います。通訳では、キーセンテンスを回答するたびに、特に日本の面接官が「うんうん」といった感じで頷かれていました。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

「日本で人気のあるスポーツ」「失念しました」「鍋料理」

(7) 選択したトピック

鍋料理について

(8) プレゼンテーションの再現

I would like to talk about Japanese hot pot dishes. I would like to talk 3 types of hot pot dishes, (と言ったら外国人試験官が「おっ!という顔をしました) Sukiyaki, Shabu-shabu, and Chanko-nabe.
The first one is Sukiyaki. Sukiyaki is a dish of thinly sliced beef, onions, tofu, and shiitake mushrooms cooked in a pan at the table. Sugar, soy sauce, and sake are added for flavor.
The next one is Shabu-shabu. Shabu-shabu is a dish of thinly sliced beef and vegetables cooked in a pan. The ingredients are quickly boiled in broth, and then eaten after being dipped in a special sauce.
The last one is Chanko-nabe. Chanko-nabe is famous as a sumo wrestlers’ dish. You can enjoy many various Chanko-nabe, cooked by Sumo wrestler at practicing places in Ryogoku area.
今から考えると、いくつか文法的なミスもしたと思います。また、ちゃんこ鍋の料理の説明をするのを飛ばしてしまいました。ゆっくり思い出しながら話したので、2分を少し切るぐらいだったと思います。

(9) Q&Aのやり取りの再現

N:どんな種類のちゃんこ鍋が好きか
A:(よくわからなかったが)醤油味、味噌味、塩味がある。私は塩味が美味しいので好き。(今から思うと「ちゃんこ鍋」の具材等を説明していなかったのでフォローアップの質問だったかも(汗)
N:外国人観光客はすきやきを食べるときに生卵(raw egg)をつけるのを躊躇(hesitate)う人もいるが何故か?
A:日本人は生卵が好きだが、海外では生卵は安全でないため。もし生卵につけるのに躊躇するなら具材をそのまま食べれば良い。(といったら試験官二人とも大きく頷く)
N:あなたは家でも鍋料理は作るか?
A:家でもよく作る。冬は寒いので特に。鍋は体を暖かくしてくれるので。大晦日には家族で集まって、すき焼きを食べ、TVを見る。
N:作る鍋のレシピは家庭で伝えられたものか?
A:特別なものではないが、母から作り方を教わった。醤油、みりん(甘いお酒)、お酒、砂糖をbrothに使う。すき焼きや他の鍋も同じbrothをつかう。
N:鍋の中身は地域によって違うのか?
A:すきやきやしゃぶしゃぶはだいたい同じだと思うが、ほかの鍋料理は地域によって違う。例えば秋田には、きりたんぽ鍋というのがあって、お米を竹串に巻いたものを鍋に入れる。また九州の福岡には水炊きがあり、鶏肉と野菜の鍋だ。

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

外国人面接官から、終了後、「いろいろ私も知らなかった鍋料理を教えてくれてありがとう。お腹が空いてきちゃったわ(笑)」と言っていただきました。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

Thank you for your time. ありがとうございました。とお礼を言って、ドアを開ける前にもう一度笑顔でお礼を言い、出ました。 ドアまで日本人の面接官が一緒について来られました。

(13) 全体を通しての感想など

面接官のお二人が素晴らしい笑顔で私の話を真剣に聞いていただいたので、私も、笑顔を絶やさず、大きな声で話す!は守れたと思います。通訳中もアイコンタクトをするように心がけました。 しかし、通訳・プレゼン・質疑応答とも後から思うと文法のミスもしており、これが自分の実力なのだと思います。
私は曽根先生の講義のDVDと「通訳ガイド2次試験対策直前模擬面接Intensive Classes」のみの受講生でしたが、模擬面接を受けなければ、本番は惨憺たるものだったと思います。模擬面接は全部で3回(曽根先生の直前個人模擬面接は除く)受講しましたが、毎回、「笑顔、大きい声で」と言われ続けました。模擬面接は毎回緊張しましたが、他の受講生の様子も見ることができ、非常に参考になるとともに、もっと頑張らねば!という気持ちになりました。3回目の模擬面接で、現役通訳案内士の江原先生から、「笑顔は作るもの」と教えていただき、服装や入退室方法、気づかない自分の癖等きめ細やかな指導をしていただいたことで、自分が面接で何をすべきか、プレゼンテーマの選び方、構成方法についてようやく理解できました。またアシスタントの昨年度合格者の方に実際の試験での様子を伺うことができたのも良かったです。その後、毎日鏡の前で笑顔の練習をして、普段の生活でもなるべく笑顔を心掛けて過ごしました(曽根先生も講義でおっしゃっていましたが、家族やコンビニやお店の店員さんにも笑顔)また、英語を話慣れることも必要だと思い、直前ですが12月からSkype英会話に入会し、毎日25分、試験に出そうな項目の説明と質疑応答の練習を行いました。直前の曽根先生の模擬面接では、大丈夫だから自信を持って本番に向かうように、と励ましていただき、前向きな気持ちで本番に臨むことが出来たと思います。(もちろん、もっともっと笑顔を!と言われましたので、まだ笑顔が足りないということがわかりました。)

ページトップに戻る

次の受講生のレポートを読む>>