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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生73

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

15:30-15:55 集合で小講堂に集合
(この時間帯に受付を済ませるよう事前のハガキに指示有。)
15時10分過ぎには三軒茶屋駅に着いていたにもかかわらず、スマホの地図を見て行ったところ、ぐるっと遠回りしてしまって、到着は15時40分頃。昭和女子大学の場合、ハガキの指示通り、世田谷通り沿いに真っ直ぐ行くのかベストです。
試験順番は殆ど最後の方だったので、恐らく到着順(受付順)になるのだろうと思いました。
番号ホルダーのついているストラップを渡され、首にかけます。
自分の番号の書いてある机に着席。
16時から順次移動になるので、必要な方は各自トイレを済ませておくように指示あり。
16:00 関係者から、注意事項の説明。
黒板の注意事項:通信機器の使用不可。参考書などの紙の資料は使用可。ドリンクのみ可。トイレに行くときは挙手して係員が同行。
16:10 番号を呼ばれた人(10人ぐらいの単位)が係員に誘導されて、別の教室に移動。
順次、このようにして移動して行きました。
16:40 グループ単位で呼ばれて席を立ち、別教室に移動。
第2待機場所になっており、そこからまた10人くらいずつの単位で順番になると面接場所に移動していきます。
最後のほうだったので、待ち時間がかなり長く、途中でなんとなくトイレに行きたくなり、申し出ると案内してもらいました。
17 : 30 係官の誘導のもと、試験部屋が両側にある廊下に案内される。
各部屋の前に椅子が2席(待つ人用)あり、一人ずつ各部屋の前に配置される。
係の人から、「ここでお待ち下さい」と指示があり、中で前の人が面接を行っているのかなと思っていると、5分後くらいに、中から、
「____さん、どうぞ」と声がかかり、日本人試験官の方がドアを開けて下さりました。

(2) 試験開始

"Hello!"
と言って、中に入ると、試験官は、50代くらいの柔和な感じの日本人男性と40代くらいの同じく笑顔がソフトな印象のネイティヴ女性でした。
"Hello"と返されましたが、何もその後すぐに言われなかったので、椅子のほうに進み、
"May I?"
と言いながら、外側の椅子に荷物を置き、真ん中の椅子に座りました。手前の椅子にはメモや筆記用具がありました。
腰をかけてから、再び、
"Nice to meet you. Thank you for having me today"
と挨拶すると、笑顔で応じて下さり、日本人試験官の方が、
"Please tell us your name, address and date of ..... "
と言われ、最後がよく聞き取れなかったので、念のため
"I'm sorry ... but date of what? と聞き返したところ、
"Date of birth"と答えてくださり、「わたしの英語は聞き取りにくいかも知れないので、英語の部分は彼女にお願いしましょう」と英語で笑いながら言われたので、私も「いえいえ、そんなことありません。こちらこそすみません」などと英語で言い、ちょっと笑いが起きました。(聞き返して、心象を悪くしたのではと思ったので、ちょっとホッとしました)
気を取り直し、名前と住所(full addressではなく、 **県**市から来ましたと言いました)、誕生日を答えました。

(3) 通訳

そのあと日本語で、通訳についての説明がありました。
J:「これから私が日本語で話す文章を聞いて英語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分程度でお願いします。」
通訳文は歌舞伎についての説明でした。
細かな訳文のニュアンスは忘れてしまいましたが、
歌舞伎、traditional, 女形、花道、コスチューム、メークアップ、などとメモしました。
王道のお題だったので、今までの勉強や江口先生の本が役に立ちました。
キーワードは訳せたと思いますが、やはり上がっていたので、actor を1か所artistと言ってしまったり、exaggerated が出ず、elaborateを2回使ってしまいました。

(4) プレゼンテーション

その後プレゼンテーションの説明があり、お題を3つのうち一つ選ぶよう指示されました。
椅子を見ると、一番上に「おでん」と書いてある紙があり、咄嗟にこれにしようと思ってしまい、他の二つのお題を覚えていません。
相当舞い上がっていたのだと思います。
• おでんは、日本のシチューのようなもので、日本人にはとても人気のある料理だということ。
•作るのも簡単で、具材は好きなものを入れてよく、普通は、大根、玉子、昆布、ちくわ、練り物などが多い。
(昆布のことを最初、carpと発音してしまい、慌ててkelpといい直しました。練り物はfish ballとしか出てこず、こんにゃくは説明に手こずりそうなので、割愛)
•特に冬場に人気があり、食卓の上で食べ、家族団欒にうってつけ。我が家では、子供たちに人気の玉子やウインナはすぐなくなってしまうこと。
•典型的な冬の家庭料理だが、専門店もあること。また、屋台のおでん屋さんもあり、日本酒をちょこっと飲みながら食べるのも楽しい経験になるかも知れないこと。
などを話しました。

最後に"That's all. Thank you. と言うのを忘れてしまい、
日本人試験官の方が、「あ、もういいですか?」と言われたので、
「はい、I'm sorry I should have said that's all」
と言いました。

後から考えると、途中で「1分です」と言われなかった(多分…もしかしたら気付かなかったということもあり得ますが)と思い、まさか、1分以内で終わりにしてしまったのではないかと思い、血の気が引きました!

(5)その後のQ&A

ネイティヴの試験官の方から次のような質問が英語でありました。
•「日本に滞在中、どこでおでんが食べられますか?」
→ 銀座などの繁華街には、おでん専門店がいくつかあります。私の知っているお店は値段もそんなに高くなく、お勧めのセットを頼んでもいいし、自分の好きな具を選ぶこともできます。
(後で、コンビニでも買えることを思いつき、それを言えば良かったと後悔しました・・・)
•「日本に滞在中、どこか自然を感じるところにワンデイトリップで行くとしたら、どこがお勧めですか?」
→ 紅葉の季節にはちょっと遅いですが、那須が楽しめると思います。山の中腹に8世紀ころからある「鹿の湯」という趣のある温泉があって、途中の茶屋では、温泉まんじゅうやさきほどの話にも出たおでんも食べられます。
そこからロープウェイも出ていて、天気が良い日の眺めは格別です。
•「でしたら、日帰りではなく泊まったほうがいいですか?」
→良い旅館や手頃なペンションも多いので、もちろん泊まればゆっくりできますが、日帰りでも十分に楽しめます。
•「東京で過ごすとしたら、どこがいいでしょうか」
→ お勧めはたくさんありますが、銀座や渋谷、秋葉原などの繁華街をブラブラするのも楽しいと思います、と言ったところで、
•「秋葉原はどんなところですか」
→ 電気店が沢山あることで有名で、メイドカフェやおたくグッズを売っているユニークなお店もあって面白いです。
と、答えたところ、
•「メイドカフェって?オタクとは?」と聞かれ、
メイドカフェは説明できたものの、オタクの説明には手間取ってしまい、墓穴を掘ってしまったと思いました・・・(汗)
でも、途中で、残念ながら時間になってしまいました、という事で、
"Thank you very much."と言い、部屋を出ました。

(6)その後終わって

面接が終わった人は、1か所で他の人が終わるのを待機し、10人くらい揃ったところでエレベーターに乗り、解散になりました。

振り返って…
全体的に和やかな雰囲気で進みましたが、
やはりなんといっても、プレゼンを早く終わらせ過ぎたのではないかと落ち込みました。
でも、もう済んでしまったことを悔やんでも仕方ありません。
次があるかどうかはわかりませんが、外国人のお客様はどんなことに興味があるのだろう、また、これはこんな風に説明したら楽しんでもらえるだろうな、などと、普段日本人としては当たり前に思うことも常日頃から意識して考えることが大切だな、と思いました。
以上、ありがとうございました。

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