会員サービス
インターネット授業はこちら

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生75

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

会場は品川のカンファランスセンターで、駅からすぐでした。あまりに近くて一度通り過ぎてしまったくらいです。
10:00~10:25が集合時間でしたが、9時40分位に着きました。10:00まで1階のホールで待たされ、10:00になったらエレベーターで順次6階の受付へ。
受付で、首からぶら下げる番号札をいただき、大きな待合室へ。待合室には番号の付いた椅子が並んでいて、自分の番号の椅子に座りました。ここで携帯は電源を消すように指示され、私語も禁止。トイレに行くときは挙手して係員が同行。携帯は椅子に置いていきます。
この部屋には150人位いたでしょうか。
10:50頃、私を含む20人位が係員に誘導されて、荷物を全部持って、5階に用意された別の待合室に階段で移動。ここでも番号の椅子に座る。試験会場は5階と6階でした。
11:10 係員がまとめて10人位を面接室まで誘導してくれました。面接室の前には椅子がありそこでじっと待つ。緊張マックス。中から漏れてくる声の感じで、試験官は男性だなと推測。
11:15 中から女性がドアを開けて“Please come in“
12畳位の広さの部屋の中の、奥の壁際に面接官二人が座っていて、手前に椅子が二つあり、一つにはメモ用のバインダーとペン3本が置いてありました。コーナーに小さい机があり、そこに荷物を置いてくださいと言われたので、置きました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

N: 外見も発音も雰囲気も、間違いなくアメリカ人の白人男性。40代後半位。
服装は、ネクタイなし、ジャケットもなし。オックスフォード地のブルーのボタンダウンのシャツを着て、カジュアルな雰囲気の紳士でした。ただ通訳、プレゼンの間は、砕けた表情はなく、じっとこちらを見つめて、観察するような感じでした。
J:とても優しく感じの良い白髪の女性でした。60代後半位。ベテランのガイドさんなのでしょうか、本当に笑顔が素敵で、この方の柔らかい笑顔で緊張がほぐれました。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

I am_____. Nice to meet you.と言ったら、Please have a seat. と言われ座りました。
Jから日本語で「生年月日と住んでいるところを教えてください」と言われたので、英語で答えました。

(4) 通訳の日本文

(大体こんな感じでした)
17世紀後半から18世紀前半にかけては平和な時代で、京都、大阪のあたりでは、町人文化が栄えました。
歌舞伎もこの頃に流行り、人形浄瑠璃、俳句も町人に人気でした。

(5) 英語訳の再現

(大体こんな感じです)
In the late 17th century and early 18th century, it was a peaceful time.
In Kyoto and Osaka area, culture for commoners developed in this period.
Kabuki, -it is a Japanese traditional stage art, was very popular among commoners.
And Ningyojoruri,-it is a Japanese traditional puppet theater and Haiku were also flourished in this period as well. Commoners liked them very much.
のような感じで答えました。
Jがゆっくりと読んでくださったので、メモがとりやすく、問題文もCELの模擬試験より短くて訳しやすかったです。細かい間違いはきっとたくさんあったと思いますし、歌舞伎と人形浄瑠璃は簡単な説明を入れたのに、俳句には入れませんでした。(涙)

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.今年の漢字(だったと思います。あまりにありえなくて忘れました)
2.聖徳太子
3.日本の湖

(7) 選択したトピック

日本の湖

(8) プレゼンテーションの再現

Japan is a volcanic country. So there are a lot of volcanos, mountains, rivers and lakes.
Let me talk about lake in Japan.
I am from Shimane prefecture. Shimane prefecture is in the western part of Japan main land and faces Sea of Japan. Shimane prefecture has a very beautiful lake called Shinjiko lake. Let me talk about Shinjiko lake today.
のような感じで宍道湖の話を始めました。(湖と言ったら私の中では宍道湖しかなかったので、故郷の湖を思い浮かべて、このあと1分半位は宍道湖の話だけをしました。楽しそうに。笑)
宍道湖は島根県の中心の松江市の中にあり、色んなおいしいものが獲れます。例えば白魚やエビです。(本当はスズキが獲れますと言おうとしてseabassをど忘れしてしまい、仕方なくエビが捕れますとウソを言いました。笑) 何よりも夕日がきれいで、宍道湖のほとりで座って見るときれいです。夕日を見るクルーズ船があり、夕方5時にスタートするクルーズツアーで湖に出て夕日を見るのは本当に美しいです。
――というようなことを話しました。ここで2分です、と言われました。
途中で1分経過の案内はありませんでした。

Nの試験官は、通訳の間もプレゼンの間も、うなずきはするものの笑顔はなく、じーっと観察されている感じでした。
それとは対照的にJの女性が、ずっとうんうんとうなずきながら優しく穏やかに微笑んで下さっていて、救われました。

(9) Q&Aのやり取りの再現

N:What is the biggest Lake in Japan?
私:It’s Biwako lake. It’s in Shiga prefecture. Shiga prefecture is next to Kyoto.
N:Have you been to Biwako lake?
私: No. But I have seen it from Shinkansen.
(え、新幹線から見えたっけ、と言ってから思いましたが、笑顔で言い切りました。笑)
N: Could you tell me more about Shimane prefecture. Tell me about some other features of Shimane.
私:今年国宝になった松江城、日本海に面したきれいな海岸線、世界遺産の石見銀山があると答えました。
N:島根のことは知らなかった。情報をありがとう。日本の中には、他にもあまり人が知らないおすすめのrustic placeがあると思うけど、教えてください。
私:I recommend the place called Eniwa in Hokkaido Island.
(急に思いつかなかったので、とっさに長男の嫁の故郷の恵庭を。笑)
北海道は夏の気候が過ごしやすいので人気の場所です。恵庭は無名の場所です。が、とてもよいところです。動物のいる自然公園があって、動物と触れ合えて、馬に乗ることもできるし、外で食事もできます。子供にもとても良い場所です。
(以前行ったことのある“恵庭えこりん村”という自然あふれる施設と、名前は忘れましたが乗馬もできて花がたくさん咲いているとても広い自然公園のことを眼に浮かべながら話しました。楽しそうに。笑
実際、恵庭近辺は良いところです。ビール工場もありますし新千歳空港も近いです。このことは言い忘れました。)
N:では、あなたのFavorite destination in Japanを教えて。
私:It is the place called Fukuoka.(福岡は二男の嫁の故郷!笑)
N: Why?
私: Fukuoka has a lot of nice foods!
N: Oh! For example ?
私:Maybe you like this…Ramen!
N: Oh! Yes, of course!! I love Ramen!!!
私:あと、海産物と鶏鍋と梅がい餅があります。梅がい餅は米粉で出来ているおもちで、中にあんこが入っていて甘くておいしく、大宰府という大きな神社の前で買えます。
N: Oh~, I get hungry~~!
NJ私: 全員で結構爆笑
J:はい、これで終わりです。お疲れ様でした。

立ち上がり、お礼を言いました。荷物を持ち、ドアの所で、もう一度ありがとうを言おうと思い二人に目をやると、二人はすでにあたふたとプレゼンカードを回収したり、バタバタと動き始めていたので、静かにそのまま出ていきました。

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

ありませんでした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

部屋を出たら、こちらへどうぞと誘導され、同じ階で面接が終了した人たちが集められている場所へ。6人位たまったところで、また誘導されて広い待合室へ。また自分の番号がついている椅子に座り、携帯、私語は禁止で、トイレも挙手でひとりずつ。
12:10頃に全員が揃ったところで、解散になりました。

(13) 全体を通しての感想など

通訳、プレゼンの間、Nはほとんど笑顔を見せてくれませんでしたが、最後のラーメンからワハハと笑ってくれて、そのちょっと後に終了となりました。日本のことをあまり知らない方だったのか、質疑応答もざっくりした質問だけで、CELの模擬面接の面接官のような掘り下げて突っ込んだ答えにくい質問はありませんでした。

間違いも多かったと思いますし、ちょっと考える間があったり、ちゃんと笑顔がつくれていたかどうか等、自信はありませんが、沈黙とか気まずい流れはありませんでした。
プレゼンの内容がこれで良かったのかはわかりませんが、自分の話しやすい内容に強引に持っていけたので、まあまあ普段の調子で話せたように思います。
プレゼンも質疑応答も、自分の行ったことのある場所の話ばかりしました。そのお蔭で目に情景を思い浮かべながら話せたので、詰まることがありませんでした。
模擬面接で講師の方々が言って下さった、「自分の話題に持っていきなさい」というアドバイスがとても的確だったと思います。

模擬面接は合計6回受けました。結局、何度受けてもドキドキ緊張するばかりでしたが、この模擬面接が本当に役立ちました。
内容や表情などについて指導していただけた事はもちろんですが、何よりこの練習のおかげで、緊張することに慣れたと思います。
緊張の中で自分のペースをつかむ訓練になりました。

一次の結果発表から2次試験までの3週間は、思った以上に苦しい期間でした。
励まして下さった先生方、現役ガイドの皆様、スタッフの皆様、本当に、本当にありがとうございました。
「大丈夫、大丈夫!」というお言葉で、頑張ることが出来ました。
1年間、ありがとうございました。
2月の発表で不合格だったら、また1年間お世話になりますが、その時はよろしくお願い致します。

ページトップに戻る

次の受講生のレポートを読む>>