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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生78

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

会場は、昭和女子大、朝イチ10:00~の回でした。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人N:30才くらいの優しそうな男性(イギリス人(後のQ&Aで自分はUK出身だと話しておられました。))
日本人J:60才前後の男性。学校の英語の先生風でこちらもソフトな印象でした。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

Jから、英語で「氏名、生年月日と住所をお願いします」とのことだったので、適宜答えたら、Jから日本語で、「それでは始めます。今から話す文を英語で話して下さい。問題文を読み終わったらすぐに通訳を始めてください」との指示がありました。

(4) 通訳の日本文

東京の湾岸エリアには埋め立て地がたくさんあります。昔は、工場や倉庫が建ち並んでいましたが、最近は、オフィスビル、集合住宅や、レジャー施設が建ち並んでいます。・・・といった感じだったと記憶しています。

(5) 英語訳の再現

In Tokyo bay area, there are many reclaimed lands. In the past, there were many factories and warehouses. However, recently, there are many office buildings, apartment houses and leisure facilities. ・・・といった感じで訳しました。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

通訳が終わるとすぐに、Nが、3枚のカードを席に持ってきてくれました(カードの左隅には「昭和女子大」と書かれていました)。
1. ゴールデンルートについて 2.一万円札に描かれている人物について 3.(忘れました。)

(7) 選択したトピック

ゴールデンルートについて

(8) プレゼンテーションの再現

「Let me talk about・・・」 とMockの時のように話し出そうとしたら、Jから「まずどのカードを選んだのか言ってから」と止められたので、「I chose the Golden Route.」 と言い直しました。
(正直なところ、ゴールデンルートについてというタイトルを見て、最初はピンと来ず、もしかしてゴールデンボンバー?そんなわけないし、有名な観光地を結べばいいのだと自分なりに解釈して、概略以下のようなことを話しました。)
ゴールデンルートについて話します。ゴールデンルートというのは、日本の有名な観光地を結んだルートのことです。まず東京から東海道新幹線に乗り、京都駅で下車します。京都や奈良は古代の都のあったところで、数多くの観光名所があります。特に奈良には東大寺に大仏があり、そのホールは世界最大級の木造建築物です。次に京都駅から新幹線に再び乗り、西の広島に向かいます。広島には、厳島神社という有名な神社があります。・・・というところまで話したところで時間だと止められました(1分経過のお知らせがないのでおかしいなと思っているうちに2分経過してしまったようです)。

(9) Q&Aのやり取りの再現

(以下質問は全てNから)
N:貴方の説明したそのルートの最終目的地はどこなのか?
私:ゴールデンルートというのは決まったルートがあるわけではなく、旅行者によって異なるものと私は理解しています(旅行者が行きたいルートがその人にとってのゴールデンルートであるという意味で話しました)。この場合は例えば福岡です。
N:そのルートには何日かかるか。
私:6日はかかると思います。
N:京都、奈良について言及があったが、ここがオススメというところはあるか?
私:京都にある伏見稲荷がオススメです。ここは、京都市の南部にあり、全国にある稲荷神社の総本山です。稲荷というのは、Rice Harvest のことなので、稲荷大社は農業の神様です。伏見稲荷は、5千本もの鳥居があるので有名です。鳥居というのは神社の入り口にある門で、参拝者を清めてくれると言われています。鳥居の朱色はラッキーカラーです。
N:京都や奈良を回るのには何日あればよいか。
私:2泊3日あればよいと思います。京都と奈良は近いし、時間があれば隣りの、こちらも多くの歴史的建造物がある滋賀にも寄れます。
N:貴方は先ほど新幹線について触れていたが、自分は英国出身で新幹線には乗ったことがないので説明してほしい。
私:新幹線は、1964年に東京オリンピック開催に合わせて開業しました。時速300㎞で走るスーパーエクスプレスで、現在8つの路線で営業中です。来年3月には、北海道新幹線が開通します。これは、現在、東京から本州北端の青森まで運行されている東北新幹線が延長されるもので、青函トンネルという海底トンネルを経て、北海道の南端の函館までつながります。
ここで時間だということで終了。 It’s nice to talk to you と挨拶して退出しました。

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

ありませんでした。

( (13) 全体を通しての感想など

最初は緊張してこわばっていたかもしれませんが、徐々にほぐれて全体としては、笑顔やアイコンタクトも出来ていたと思います。
試験の後、同じくCELに通っていた女性とお会いしてお話をしたら、今回は翻訳、プレゼン共に同じ会場、同じ時間帯なのに全く違っているということを知り、とても驚きました。
ゴールデンルートというのを後でネットで調べたら、東京で入って富士山、京都・奈良・大阪を回って関空から帰国するものだというのもありましたが、中には、北陸ゴールデンルートなどというのもヒットしますし、決まった定義というのはやはりないのではないかと自分では考えています。
CELで伺っていた過去2年の出題(明治維新、浮世絵等々)と比べると、今回のプレゼンは、うんとテーマをspecificに絞り込んだトピックになっているように感じました。その分、事前に予測するのはとても難しいので、いかに事前に頭の中に「話の引き出し」をたくさん用意しておいて、その中から、瞬時に適当なトピックをいくつか引き出して、それらをアドリブでつないでいくスキルがあるかを問われているように感じました。
いくつか反省点はありますが、自分なりにやれるだけはやったという達成感はあるので、後は結果を待ちたいと思います。
お世話になった、江口先生、Dan先生、曽根先生やスタッフの皆さんに感謝申し上げます。

 

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