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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生80

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

14:20 会場到着 係の指示に従い、一階ロビーの椅子で時間まで待機。
14:30-14:55 集合で大きな部屋に集合 (この時間帯に受付を済ませるよう事前のハガキに指示有。) まず、係の指示に従い、エレベーターで6階へ。受付の部屋の前で「トイレに行きたい方は済ませて受付を。」との案内あり(この後もトイレには行ける)。受付で、「〇-4」の紐付き番号札をもらい、首にかける。以後、この番号毎に席への案内を受ける。大きな部屋に入ると、各席に、(添付別紙の)注意事項の紙が置いてあり、黒板にも「通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。」の注意書きあり。係員から新しい入室者がある度に繰り返し、「3時になりましたら、注意事項の案内をいたします。」と案内あり。
15:00 (添付別紙)注意事項の案内に従って、係からの案内。
15:10 指示に従い、4人ずつ(?)エレベータで3Fの教室に移動し、番号順に着席。黒板の注意事項:通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。トイレに行くときは挙手して係員が同行。「携帯は持っていませんね。」と声がけのみあった。
15:25 番号を呼ばれた人(2人ぐらいの単位)が階段で一階下の階へ。小教室で着席して待つ。
15:30 二人ずつで呼ばれて席を立ち、面接部屋の前の廊下に移動。(ここで、「笑顔、笑顔」と笑顔にし、「ずっと笑顔で演技する。Enjoy your very first tour guiding!」と自分に言い聞かせました。)
15:35 各部屋の前に椅子が2席(待つ人用)あり、一人ずつ各部屋の前に配置される。係の人から、「中の試験官から指示があるので、ここで待っていてください」と指示有り。(中で前の方の面接はしていないようでした。)
15:40 日本人の方がドアを開けてくださり、 ネイティブのような英語で説明を受けた。 J:「Please put your bag on this seat and have a next seat please」のような英語でした。席に着くとJ:「(英語で)これから12分試験します。とにかくリラックスしてくださいね!(二人ともニッコリ)」(そのあと日本語で、通訳についての説明がありました。J:「これから私が日本語で話す文章を聞いて日本語に訳してください。横に筆記用具があるので、メモを取っていただいて構いません。通訳は1分程度でお願いします。」そのあとすぐに日本語が始まりました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:30才くらいの女性(アメリカ人だと思います)。とても優しい。
日本人:40-50代の男性。アメリカ人のような発音。最初から最後までとても優しく、こちらが話しているときも終始笑顔で聞いてくださいました。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J: 「(英語で)名前と誕生日と住所を」と言われ、I am________.と返答。誕生日と住所を言ったら、N:(英語で)もうすぐ誕生日ですね!Early Happy Birthday!  と言ってくださり、嬉しい驚きでした。御礼を言いました。

(4) 通訳の日本文

青森県は気温がとても低いので、寒くても安定した収穫のあるリンゴの栽培に力を注いでいます。消費者がより甘く瑞々しいリンゴを求めるので、品種改良を重ねて、様々な種類のリンゴを作り、新しいブランドを生み出しました。

(5) 英語訳の再現

In Aomori prefecture temperature is very low. Apple produce is stable even in cold area, so they concentrate on apple farming. Consumer would like to have sweeter and juicier apple, so they made great effort to produce various kinds of apple and made new brands of apple.

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.高山祭 2.殺陣 3.東海道五十三次

(7) 選択したトピック

東海道五十三次

(8) プレゼンテーションの再現

Let me talk about Tokaido High Way 53 Stations.(英語で次のようなことを言ったつもりです。)江戸時代、各地の大名は自分の藩と江戸、今の東京を行き来することを幕府から命じられていた。そのとき通った京都から江戸までの道がいくつかあり、東海道は太平洋側を(ここでお二人で顔を見合わせて頷き合っておられました。)通る道です。そこに53の宿場があった。その風景は、今も浮世絵で観ることが出来る。東海道53次で有名な浮世絵画家は安藤広重です。色々な風景を描いた。江戸時代は、庶民の文化も花開き、庶民はそういう浮世絵を見て、東海道の景色を楽しみ、その旅に憧れ、出かけた。(「伊勢参り」に触れるのを忘れました…。)

(9) Q&Aのやり取りの再現

J:(英語)ここから質問の時間です。
N:53の宿場はどんな所?今もある?
A:今もある。私は江戸から最初の方の宿場だった所のそばに住んでいる。江戸時代、宿場には沢山の宿があった。
N:そのころの人々は、どのように旅をした?馬とか?歩いてということは無いですよね?
A:それが、ほとんどの人は歩いたのです。だから、旅人が宿に着くと宿の人が最初にしたことは、足を洗う水やお湯の用意で、旅人は、まずは足を洗ってリラックスした。馬を使う人もいた。裕福で、特に急いでいる時に。だから宿場には馬用の施設もあった。もっと裕福な人々は籠(litter / palanquin 等と言えず、身振りをつけながらcarriage carried by men 汗)で旅しました。
(Nが籠のところで「あー、絵で見たことあります!」とおっしゃってくださいました。)
N:浮世絵で風景が観られたとのことでしたが、浮世絵には他にどんな風景が?もっと説明してもらえますか。
A:〈富嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」、「赤富士(朝の風景なのに、「夕日」と言ってしまいました…)、東海道五十三次の「庄野(雨が激しく降っている中を歩いている人の様子)」をジェスチャー付きで説明したつもりです。〉
J:(英語)では、これで終わります。
A:Thank you very much !
N:Now you can take a deep breath !
A:Yes ! (深呼吸) (三人で笑いました。)
J: Very good. Very good performance.
A: Thank you very much !
(Jがドアまで送ってくださいました。)

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

ありませんでした。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

廊下を曲がった所に並んだ椅子にすぐ通され、その後すぐに階段で下の階の広い講堂に案内され、少し待ちました。「ここで通信機器を使うと、試験が無効になります。」と前に書いてありました。各席の机の上に、「口述試験受験者へのお知らせと注意事項」の紙が置いてあり、最後の人が終了して着席した後、最後の案内があり、解散でした。最後の講堂に入ってから10分位で開放されたと思います。

(13) 全体を通しての感想など

全ての案内は、受験者にとって、解りやすく、なるべく誤解のないよう細かく計画され、運営されていると感じました。試験前後の待ち時間も事前情報で聞いていたよりは短く、今までのあまり好ましくない評判を払拭しようという意気込みを感じました。
試験中、試験官のお二人の先生はとても優しく、こちらのつたない説明に対して、都度、大きな表情、相槌等で反応してくださり、とても和やかな楽しいひとときでした。私の方がおもてなしを受けてしまったようにさえ感じました。

自分に関しては、 一年間の準備中、ずっと力不足を感じていましたが、試験になると、さらにその三割位しか出せなかったと思います。日頃沢山練習しないと、本番でお客様に満足して頂ける説明が出来ないことがよく解りました。それでも、もしCELの模擬試験を受けていなかったら、沈黙してしまったと思うので、曽根先生、ダン先生、ポール先生から、入念なご指導を頂けて、本当に感謝しています。アシスタントの先生方にもとても温かく接して頂き、試験前の緊張の日々の中、オアシスに出会ったように感じました。直前に送ってくださったMessage from CEL Teaching Staff 、カラーで可愛らしく、すごく力を頂きました。そして、一年間ご指導下さった江口先生には、まず、日本についての学びがこれ程深く面白いことなのか、という喜びを教えて頂きました。その喜びは、面接試験でも表現出来たと思います。そして、正直まだ、こなせていない、しかし、これから何度も復習して必ず身に着けたい、様々なことを教えて頂きましたので、今からが本当に楽しみです。「試験が終わったら読んでくださいね。」とおっしゃっていた本等も読みたいですし、これからずっと、日本を味わい、海外からのお客様へのご案内に生かしてしていけたら... ! と思っております。

以上になります。CELの皆様、一年間、どうもありがとうございました。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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