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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生11

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

会場:TKP品川カンファレンスセンター
15:30-15:55 集合、6階で受付。
番号札を受け取り、指示された部屋に移動。 番号札を首にかけて、番号順に着席。
私の番号札は●-(1)で、前の番号が面接室の番号、後の番号がその部屋での話す順番で、(1)から(4)までありました。一部の部屋で(6)まであったようです。
16:00 注意事項の説明。同じ内容が書かれた用紙が椅子においてありました。
通信機器の使用は不可。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。食事、お菓子類は禁止。受験者同士の私語禁止。トイレに行くときは挙手して係員が同行。
(建物内で飲み物を買うことができないので、必要な人は買ってから入るようにと、ビルの入口で説明していました。)
16:20 番号を呼ばれた人(10人ぐらいの単位)が1フロアー下の階に移動。
(1)の番号の人が呼ばれて席を立ち、面接部屋に移動。
各部屋の前に椅子が2席(待つ人用)あり、一人ずつ各部屋の前に案内され、こちらでお待ちくださいと言われました。
日本人の試験官がドアを開けてくださり、 have a seat please.と言われました。
椅子が3つ並んでおり、一つにはメモと筆記用具が置かれていました。
“Can I put my bag here ?”と聞いて、ひとつに荷物を置き、中央の椅子に着席。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:70代?くらいの年輩の男性
風貌が学者風、物静かで落ち着いていらした様子がイギリス人?に見えましたが、アクセントは判断できませんでした。
穏やかな感じで声が小さかったですが、聞き取れないほどではありませんでした。終始真顔。
日本人:30代くらい?比較的若い女性。声がはっきりとして聞き取りやすく、助かりました。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

日本人試験官から、日本語で、「英語で、氏名、生年月日、居住地をお話しください」と言われ、英語で回答しました。英語で質問されると思っていたので、ちょっとびっくりしました。

(4) 通訳の日本文

偕楽園は、金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに、日本三名園のひとつとされています。偕楽園は1842年、水戸藩9代藩主徳川斉昭によって作られました。
偕楽園は、千波湖を望む七面山を切り開いて作られました。斉昭は、領民とともに楽しみたいと願い、この庭園を造りました。
(このような内容だったと思います。)

(5) 英語訳の再現

Kairakuen is one of the best three gardens in Japan.
Other two are Kenrokuen in Kanazawa prefecture, and Korakuen in Okayama prefecture.
Kairakuen was built in 1842, by feudal lord named Tokugawa Nariaki. He was 9th lord of the Mito domain.
It was built near the mountain called Shichimenzan.
Nariaki wished to enjoy the garden together with people in the region.
「千波湖」を知らなかったため、うまく聞き取れず「○○港」のように聞こえてしまい、いや偕楽園は港のそばじゃなかったなと思い、この部分は捨てました。七面山も知りませんでしたが、「ざん」という音からかろうじて山だと分かりました。
山を切り開いて、という表現ができず、山の近く、という内容で訳してしまいました。
この部分で一瞬言葉につまったので、日本人試験官に「おや?」という顔をされてしまいましたが、すぐに立て直して最後まで話したら軽くうなずいてくださいました。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.七五三
2.お伊勢参り
3.(あと一つ忘れてしまいました。)
カードは外国人試験官から手渡しされました。

(7) 選択したトピック

七五三

(8) プレゼンテーションの再現

“しちごさん” literally means seven, five and three.(手で数字を表現しながら話しました)
It is Shinto ritual to wish for children’s health and longevity.
Parents take their 3 year old boys or girls, 5 year old boys and 7 year old girls to local shrines.
At the shrine they pray for their health and longevity.
In olden times mortality rate of children was quite high, that is why this ritual started.
There were no good medicine, no good doctors, so parents asked for protection by local deities.
After the ceremony children receive long candy stick called ちとせあめ.
“Chitose” means 1000 years old, this is symbol of longevity.
I remember when I was 7 years old. I was so excited to dressed up in Kimono, like this (着物で面接を受けたので、「こんなふうに」と自分を指しました)、and candy was tasty.
It is happy event for many children.
だいたいこのような内容だったと思います。時間がどのくらいだったかはよく分かりませんでしたが、日本人試験官がタイマーをさわっているのが見えたので、そろそろかな、と思ってストップしてthank you と言いました。

(9) Q&Aのやり取りの再現

N:3歳の男女、5歳の男の子、7歳の女の子と言ったが、なぜ男の子のほうが早いのか?
A:(もう少しでI don’t knowと言いそうになり、曽根先生の「知らない」は厳禁、のお言葉が頭によみがえってかろうじて踏みとどまりました。)
分からなかったので、昔は男性が家を継いでいくので、女子より男子が尊重されていたことの名残で、男の子のほうがearly stageで儀式を行いました、と話を作りました。
N:この慣習はいつから始まったか。
A:(またしてもI don’t know…わ~っダメダメ!)
これも分からず、宮廷の習慣が形を変えて庶民に広がったのでは?となんとなく思ったので、7世紀ごろ、と答えました。
N:この行事でお寺に行くことはあるか。
A:神道の行事なので、神社に行きます。
そう答えたら、「じゃあ仏教の伝わる前からあるんですね」と言われて、「そうです。」
おそらく前の質問と関連してのコメントだと思います。
N:あなたは7歳のとき着物を着たと言いましたね、男の子はどうですか?
A:男の子も着物を着ます。スーツを着ることもあります。大人のように正装するのが目的で、フォーマルな装いをすることで、神様への敬意を表現しています。
N:神社でのセレモニーの後は何をするのか。
A:家族で集まって食事を楽しんだりします。家族のコミュニケーションを楽しむ良い機会です。
N:千歳飴はどんな味か。
A:とても甘くておいしいです。長いので食べづらいですが。赤と白に着色されており、赤は邪気を払うと信じられている色です。神社の売店で売っているので、子供でなくても、観光客も買うことができます。
(この質問には「甘い」としか答えられず、あせって味と関係ないことを付け加えてしまいました。)

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

Thank you very much for this opportunity, I enjoyed the interview very much.
ありがとうございました。
とお礼を言って、ドアの前で、もう一度お礼を言うためにふり返ったところで、外国人試験官が「着物素敵ですね」と言ってくださいました。
話を広げたかったのですが、もう部屋を出ようというタイミングで、あまり時間をつぶしても、と気を使って、Thank you, I love Kimono!! とbest smileを送りました。
強引にもう少し話してもよかったのかな・・・と後で後悔。

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

ひとつ下の階に誘導され、また大きな部屋に番号順に着席。番号のカードを回収されました。
私はこの時間枠でのトップバッターだったので5時前には終了していましたが、全員が終わるまで拘束、最終的に解散になったのは6時10分ごろでした。
最初の集合のときと同じく、解散までは電子機器の使用等は禁止、私語禁止、トイレは挙手で知らせる。
最後に合格発表の日程についての説明がありました。同内容がプリントで配られました。

(13) 全体を通しての感想など

プレゼンでの最大のミスは、七五三が11月に行われる行事、という時期を抜かしてしまったことです。
この時期に神社を訪れると、着物で着飾ったかわいい子供たちを見ることができますよ、など、観光につなげる話ができなかったことを反省しました。「観光につなげる話を」とせっかく何度もアドバイスいただいたのに、先生方に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ただ、不思議とまったく緊張せず、楽しくて、ずっと笑顔でいられたと思います。意地悪っぽい質問をうけましたが、それも楽しくて、ああこのままずっと話していたいなあ、と思いました。
普段はビビり屋で模擬面接を何度受けても緊張して真顔になってしまい、繰り返し注意を受けてなさけなくて家でずいぶん泣いたのに、不思議でした。訓練のおかげだと思います。一生分の緊張はCELに置いてきました!

まだまだ勉強不足、訓練不足と思うところが多く、あまり自信がありませんが、今自分が出せるものは出したつもりなので、満足です。もっと勉強を続けていきたいと思います。
先生方、アシスタントの先輩方、素晴らしいご指導をありがとうございました。ご多忙な中、過密スケジュールでご指導くださったこと、とても感謝しております。

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