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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生61

(1)試験会場到着から試験室入室までの手順

14:25頃、会場ビル(TKP 品川)1Fに到着。集合時間は、14:30-14:55(この時間帯に受付を済ませるよう事前のハガキに指示有。)だったが、係の方から、6Fの受付に上がるように誘導有。到着順に列に並ぶ(既に、20名程度、お待ちの状態)。
14:30から、整列順に受付実施。受付終了後、順次、隣の控室に移動。自分の番号札の椅子に着席。
黒板の注意事項:通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。ドリンクのみ可。私語禁止。トイレに行くときは挙手して係員が同行(私も行きましたが、携帯の携行についてのチェック等はなし)。

15:00- 番号を呼ばれた人(10人ぐらいの単位)がグループで順次更、移動。自分の場合、1フロアー下の階(5階)に移動。
各部屋の前に椅子が2席(待つ人用)あり、一人ずつ各部屋の前に配置される。

係の人から、「以降は、中の試験官から指示があるので、着席して待っていてください」と指示有り。
15:10頃、日本人試験官の方がドアを開けてくださり、部屋の中に移動。外国人の試験官から、
N:「Please put your bag and coat on the chair and have a seat, please」
に従い、着席。着席後、下記(3)記載の自己紹介等のフォーミングアップのやり取りの後、下記(4)の通訳問題に。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:50代くらいの男性(国籍については推定つかず:物腰は柔らかく、親切、丁寧な印象。笑顔もあり、フレンドリーな印象。)
日本人:30代くらいの女性(落ち着いた、清楚な印象で、きれいな試験官でした)

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

N: What is your name? And your birth date, please? と聞かれ、A: I am________ and my birth date is     .と返答。その後、N: Where do you live? と聞かれ、A: I live in    , Tokyo. と回答。
N: Are you from Tokyo? と追加質問があり、A: I am originally from Fukuoka. Fukuoka is located in north of Kyushu.  と回答。それに対し、更に、N: Do you have any interesting places in Fukuoka? と聞かれ、A: Well, there are many places, but I recommend Dazaihu, a famous and popular Shinto shrine. と回答。更にご興味がありそうだったので、(以下、要点のみ日本語で記載)「○平安時代の有名な貴族&政治家の菅原道真が祭られていること、○政争で大宰府に左遷されたこと、○学問の神様としてとても有名で、もし行く機会があれば、必ず多くの合格祈願を願う学生さんを目にしますよ」と回答。更に、N: When did he live? と聞かれ、確信ないまま、A: He lived in 9th or 10th century. と回答(試験後、気になり調べたところ、845生-903没とあり、ほっとしました)。
N: By the way, do you know what TKP stands for? (→試験官の机の上に置いてあるペットボトルの水のラベルをこちらに見せられ、ご質問)。これに対しては、A: I don’t know what TKP stands for. But I can explain what it is. TKP is the company name and it owns and operates this building. TKP specializes in renting rooms for conferences or events. They have many building all over Japan. N: This must be a big one for them. A: I believe this is one of their flagship buildings. N: Thank you. Now, I know what TKP is.
以上の通り、最後のTKPの質問の加え、想定していたよりも、かなり長い時間、会話をした印象です。会話は、上記の通り、全て外国人試験官とのやり取りで、こちらの話にも興味を持って頂き、interactiveなやり取りができました。日本人試験官は、静かに聞いていらっしゃいました(日本人試験官へのアイコンタクトも行ったつもりです)。

その後、日本人試験官のガイダンスの後、通訳のパートへ

(4) 通訳の日本文

日本の迎賓館は、赤坂にあり、東宮御所として1909年に造られました。紀州・徳川家の壮大な屋敷があった場所に建築されました。建築にあたっては、当時の一流の建築士や美術専門家らの総力を結集されました。建築様式としては、西洋のネオ・ロマネスク(→ネオ・バロックかも知れません)。
※お恥ずかしながら、私自身の「迎賓館」自体に対しての理解が欠落していたこともあり、上記の「ネオ・ロマネスク vsネオ・バロック」 に象徴されております通り、上記の記述内容自体、かなり、あやしいというのが正直なところです。

(5) 英語訳の再現

“In Japan, Geihin-kan, welcome place for ambassador purpose, was built in 1909 in Akasaka, Tokyo. It was built on the ground of magnificent feudal load mansion of Tokugawa family in Kishu. All the efforts by 1st class architects and art specialists in those days had been made. The architecture style was called “Neo-something”. Sorry, I could not catch the word. That’s all. Thank you very much.
概ね、こんな感じです。まず、上記の通り、迎賓館に対しての理解不足もあり、日本語の聞き取り時点で、要点・キーワードが十分に聞き取れていなかったと思います。また、冒頭の迎賓館も、後で調べて、”state guest house” と言えればよかったところ、上記のような「かなり苦しい」意訳で、また、最後に、「ネオ・ロマネスク vsネオ・バロック」のところも、メモで「ネオ」まで書いたところでスタート(後で記憶でカバーするつもり)し、実際に訳する際に、記憶が飛んで、上記のような、かなり間抜けな終わり方になってしまいました。
試験が全て終わった時点での振り返り自己採点としては、3、4割という、かなり残念な結果でした。ただ、CELの二次対策レッスンでご教示頂いた、「顔を上げて、アイコンタクトと笑顔」は、苦しい状況の中でもキープできたと思っております。

(6) プレゼンテーションの3つのトピック

1.振袖
2.和紙
3.(1、2のところで、「和紙」に即決したため、3も見たとは思いますが、覚えておりません)

(7) 選択したトピック

和紙

(8) プレゼンテーションの再現

I’d like to talk about Washi, the Japanese traditional hand-made paper. Washi was added to UNESCO’s World Heritage list in 2012. (→2014の間違いでした) Washi is used for Indian ink calligraphy, called Shodo in Japanese. It is used for interior in the Japanese traditional house as well. One example is Fusuma, sliding door. Fusuma is made of wooden frame and Washi. Fusuma divide a room into two or three. It is also used for folding fan, Sensu in Japanese, one of the traditional crafts in Japan. (→ここで、もしもの時にスーツの胸ポケットに入れておいたセンスを取り出し、図柄の方を向けて、お見せしました。その際、N: Oh, you have one. と、多少びっくりされていたようですが、笑顔で反応され、且つ、N: Very nice. とおっしゃいました) It might be a good idea to buy folding fans as souvenirs for tourists from abroad. Also, I personally send Christmas cards made of Washi to my friends living in foreign countries. They are fond of receiving  Washi Christmas cards.
このあたりで、ちょうど時間になったようで、自分で切り上げるということなく、外国人試験官の方から質問を受ける形になりました。

(9) Q&Aのやり取りの再現

N:Where can I buy a Washi Christmas card?
A:I’m sure large stationery stores have Washi Christmas cards. But I recommend Itoya in Ginza. Itoya is in 6 or 7 storied-building and really a large shop. They have a variety of Washi cards.
N:Other than Christmas cards, there must be other kinds.
A:Yes. There are other kinds, like..
N:Birthday, Anniversary..
A:Wedding..
N:OK. That’s good to know.
N:Why do you want to be a guide? And what kind of guide do you want to be?
A:I personally like to travel and I have visited more than 20 countries. During the travel, I have had a lot of helps and supports and I still remember them. I would like to get what I have received to visitors from abroad. And when I become a guide, of course, I want to be a good guide by answering all the questions. But, moreover, I want to be a good ambassador and entertainer. By entertaining foreign visitors, I would like to let them leave with big smile and make them repeaters.
N:OK. That’s good.
このあたりで、日本人試験官が外国人試験官に時計を見せられ、下記(10)のご挨拶で終了、退室。
N:Thank you very much. That’s all.
A:Thank you so much. I really enjoyed today’s interview.

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

N:Thank you very much. That’s all.
A:Thank you so much. I really enjoyed today’s interview.

(12) 終了後、退出してから解散までの手順

退室後、壁に沿って、近くの部屋の受験者が整列。全員、揃ったところで、待機室(受付後の部屋とは別だと思います)に集合。自分の番号の席に着室。16:45頃、解散。

(13) 全体を通しての感想など

全体を通じて、アイコンタクト、笑顔はキープできたと思います。また、最初から最後まで、テンポよく、詰まることなく、外国人試験官とのインタラクティブなコミュニケーションを図れたと思います。日本人試験官は、入室時のご案内と通訳バートのガイダンス、及び通訳分の読み上げ以外では、ご発言されることはありませんでした。また、表情もほとんど変えられることもありませんでしたので、どういった印象を持たれたか等については、わからないというのが正直なところです。
パート別に、改めて総括させて頂きますと、通訳パートが不本意な出来で、それ以外のプレゼンテーション、Q&A(ウォーミングアップを含む)は、スムーズに出来たと思っております。
全体を通じて個別に気になった点を改めて挙げてみますと、(1)通訳パートの全体の出来、(2)プレゼンテーションで、和紙の世界遺産の登録年を2014年のところを2012年と言ってしまったこと、(3)和紙の使われ方の例として、扇子を持ち出して、ご説明したこと(→外国人試験官は、笑顔で反応され、ポジティブであったと信じておりますが、日本人試験官の方は、反応がほとんどなかったので、気になる点に挙げました)、等です。
試験を終えて改めて振り返ってみますと、CELの2次試験対策インテンシブ・コースを受けさせて頂いて、準備としてやるべきことは全てやれたなと再認識しております。プレゼン、Q&A等、模擬面接でカバーしていた部分も多く、スムーズなやり取りができたのも、ご指導のおかげだなと思っております。スーツのポケットから扇子を取り出し、説明に活用したのも、ガイドの試験ということではプラスだったと自分では信じております。こちらも、たまたま一緒に受講した方が実施されていたので、「とても良いアイデア」と思い、自分も本番で準備をしておいたというのが正直なところです(他に、3種類のお札と、明治神宮のお守りをポケットに入れておりました)。
合否の方は、「1月に届くまで、全くわかりません。正直、不安です」といったところですが、やるべきことはやって臨んだので、「悔いなし」です。
ご指導、本当にありがとうございました。これからも、引き続きご指導の程、宜しくお願い申し上げます。

 

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