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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生9

16:30~17:30 実践女子大学

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

受験案内に記載された「15:30~15:55までに受け付け手続きを済ませるように」との指示に従い、15:40ごろ現着。
実は、渋谷駅からバスで、近接する「國學院大學」まで向かい下車。キャンパス東側〔渋谷駅側からみると「裏手」側〕から回り込んだため、入口まで誰とも会わなかった。1階で受験票を提示、指示に従い8階へ。受付を済ませ、受験前控室=200人くらいは入れそうな大教室に入室しました。
8階が受験前控室、6階が受験直前の控室と面接室、4階が受験後の控室でした。
渡された番号札は9-1。9番試験室の1番目でした。控室では、試験時間が11分であることなどや、受験上の注意が説明された。16:15ごろ、受験前控室から受験直前の控室(6階)に一斉移動。16:27から1番目の受験生が面接教室前に移動。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

N:外国人試験官←男性、30代くらい、スーツ姿で落ち着いた雰囲気、おそらく米国出身者
J :日本人試験官←女性、30~40代くらい、落ち着いた雰囲気、現役ガイドと思うが教員風

(3) 自己紹介等のイントロのやり取り

名前と、生年月日、どちらからおこしですか――の質問。

(4) プレゼンテーションの3つのトピック

▽ リニア中央新幹線(リニアモーターカー)
▽ 彼岸
▽ 知床半島

(5) 選択したトピック

リニア中央新幹線(リニアモーターカー)

(6) プレゼンテーションの再現

〔概要 日本語ですみません〕リニア中央新幹線は、磁気を利用した超高速鉄道システムです。日本は鉄道網が整備されています。北海道から九州まで新幹線がつながっています。旅行にも便利です。リニア新幹線は、この新幹線の2倍の速度で走ります。まず、東京―名古屋を1時間で結びます。さらに大阪まで延長されます。〔等々話しているうち、日本人試験官から「時間です」の合図。〕

(7) Q&Aのやり取りの再現

N:リニア新幹線、料金高くないか
A:開通直後は高くなるかも知れないが、次第に適正価格になると思う。今の新幹線が開通した1964年は料金高いと言われたが、今はそうでもない
N:速くなることはどう影響するか
A:日本の生活スタイルが変わると思う。リニア新幹線での通勤もあるかも知れない。現在の新幹線で1時間かけ通勤する者も多い。沼津からの通勤者もいる。運送が変わる。
N:和歌山には新幹線は走らないのか
A:大阪から和歌山経由で四国に向かう、という計画はあるが、まだ計画だ。

(8) 通訳の日本文

「古都京都の17の寺、神社、城郭が世界遺産に指定されています。その中にはすばらしい建造物や庭園が多数含まれ、国宝に指定されているものもあります。これらの世界遺産は京都市内に点在し、訪日観光客を魅了しています。」
〔日本人試験官が読み上げ  異なる部分もあるかもしれません。CELの授業に比べ、かなりゆっくり話してくれました。〕 

(9)自身の英語訳の再現

Kyoto is old capital. In Kyoto, there are many temples and shrines.
   17temples, shrines and castle are designated UNESCO's world cultural heritage site. Some architectures and gardens are registered national treasure also. They attract many tourists from abroad.
――などと話したように記憶していますが、途中で言いなおしてしまったり、よどんでしまったりしました。最後のあたりは「時間です」の合図と前後しました。
 

(10) 日本語での質問内容

日本人試験官から、以下記載されたメモが手渡された。

 メモには
前段:「今日半日ツアーの予定で、客と清水寺、平安神宮、金閣寺、平等院を回ることになっているが、平等院が離れているため、時間内では全部回り切れない」
   後段:「ツアーは自由に組んでよいが、時間延長できないことはエージェントから言われている。ツアーガイドとしてどのような対応をすべきか」

(11) 回答内容の再現

A:「本日、全部回るには時間が足りません。提案します。実は平等院は現在工事中です。残念ですが、今回、平等院訪問はあきらめましょう」
N:「工事中とは何の工事か、いつまで続くのか」
A:「修復工事で、仏像や壁を修理しています。全部の工事終了は2020年の予定です。」

(12) 追加のQ&A   外国人試験官から質問。

N:「清水寺は何が有名か」A:「山腹にあるので、京都市内を一望できます」
N:「古い寺か」A:「そうです。16世紀(!)に完成しました」
N:「金閣寺とは」A:「正式名称を鹿苑寺といいます。金閣はGolden Parvillionで、金箔が張られた3層の建物です。こちらが有名なので金閣寺と呼ばれます」

(13) 終了後、退出してから解散までの手順

いったん6階フロア通路の端に用意された椅子で待機、数人集まったところで4階の控室に移動。受付番号が張られた席への着席を指示され、他の受験生全員の終了を待った。当初「17:45頃の終了見込み」と説明されたが、17:30に終了。全員退出を指示され、出入り口に近い席側から順番に順に退出した。

(14) 全体を通しての感想など

「笑顔は人のためならず 自分のためなり」を実感しました。実はプレゼンの冒頭、「奇をてらう」ことをしました。外国人試験官は笑顔。これが「面白いことやってくれたな」の笑みなのか、「何ヘンなことするんだ!」の嘲笑なのかはわかりません。しかし、この笑顔で、当方かなり気が楽になりました。(このとき日本人試験官は無表情。ポーカーフェイスでしょうか。「何ヘンなことしているの!」とあきれたのかもしれませんが…。)CELの模擬面接で「とにかく笑顔とアイコンタクト」と言われた理由、心底から実感できました。笑顔が笑顔を招くのですね。いつもの模擬面接では失敗の連続で、へこんでしまうばかりでしたが、本番は、出来はともかくとして、気楽にできたことは間違いありません。〔途中までは…。〕
プレゼンも、当初は話そうと思ったことが抜けてしまったり、相変わらず詰まったりの繰り返しで、最後の結論まで言い切れませんでした。内容はダメかもしれません。でも、模擬面接よりは楽に話をできた、と思います。
通訳パート、こちらも詰まったり、言い直したりでしたが、何とか切り抜けたとは思っています。
しかし、最後のケース対応Q&A、ここで自信がなくなりました。平等院を外しましょう、と話したまでは自信があったのですが…、外国人試験官、日本人試験官とも表情がこわばりました。これはマズかったか?実際のところ、平等院は来年12月までの予定で断続的に修復工事をしているので、省略するにはきわめて合理的だと思い、上記のような説明をしたのですが…。試験官の表情が変わったのは何を意味するのか。(こういうところからも、笑顔は大事なのですね。)
それまでは、自分としては、内容の誤りもあるものの、少なくとも模擬面接よりは気持ちの面ではうまく進んでいた、と思っていました。それだけに、ケース対応Q&A、これがどう評価されるか、気になります。そのようなこともあり、試験終了後は落ち込んでしまいました。

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