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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生17

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

会場:目白大学
12:00-12:25 10号館9F集合で、受付を済ませた人から、隣の大教室に移動。1グループ4人ずつ、同じ列に着席。(私は、19グループの2番でした。)全部で25グループくらい。
12:30 「試験会場への移動→試験→試験後解散まで」の流れと、注意事項の説明。
12:45 係員の指示に従って、11~20グループは、階段で4Fの大教室に移動し、番号順に着席。黒板の注意事項:通信機器の使用は×。電子を含む辞書は使用可。飲食はドリンクのみ可。受験生同士の私語禁止。トイレに行くときは挙手して係員が同行(携帯電話を持っていくことは禁止)。
13:00 番号を呼ばれた人(各グループの1番の人)が同じ階の面接教室前に移動。私は2番でしたので、13:15頃に召集、移動。(以下、15分刻みだったと思われます。)各部屋の前に椅子があり、一人ずつ各部屋の前に配置される。係員から、「面接の準備ができましたら、面接官が呼びにきますので、それまで椅子にかけて待機してください。」との指示有り。
13:15 時間通りに、日本人面接官の方がドアを開け、 「Come in.」と声をかけてくださる。中へ入り、面接官に「Good afternoon!」とあいさつ。J:「(英語で)椅子に荷物を置いて、座ってください。」(椅子は3つあり、一番手前に、用紙がはさまれたバインダーと鉛筆。残り2つが空いていたので、荷物を一番奥の椅子に置き、真ん中に着席。) (3)の自己紹介のやり取りのあと、日本語で、プレゼンテーションについての説明。J:「これから、プレゼンテーションのテーマを書いた紙をお渡しします。3つの中から30秒以内でテーマを選び、プレゼンテーションを始めてください。椅子にある用紙に、メモをとっていただいても構いません。」ネイティブの面接官からテーマの書いた紙を渡される。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:60代くらいの男性。英国人?発音を聞く限り、米国人ではありませんでした。声が小さく、聞き取りづらかったです。笑顔はなく、表情の変化もほとんどありませんでした。
日本人:40歳前後の女性。やはり声が小さく、表情もあまり変化なしでした。ただ、時々うなずきながら、聞いてくださっていました。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J: 「氏名、生年月日、どこに住んでいるか」を英語でまとめて聞かれました。一問ずつでなかったので、一瞬戸惑いましたが、すぐに返答しました。

(4) プレゼンテーションの3つのトピック

1、 リボ払い   2、 流鏑馬   3、 猫カフェ

(5) 選択したトピック

「猫カフェ」について

(6) プレゼンテーションの再現

I’d like to talk about “Cat cafe”. In Japan, a variety of animal cafes are very popular now. Especially the most popular one is “Cat cafe”. Actually cats are the most popular pets in Japan now. In a cafe, people play with cats with drinking and eating. There are a lot of cute cats and they go around the tables. The guests can enjoy playing with cats and have a healing time with cats. The other unique animal cafes are “Dog cafe”, “Squirrel cafe”,”Parrot cafe” and so on. Thank you.
あと、2、3センテンス言ったと思うのですが、思い出せません。「ゆっくり、はっきり、笑顔で、アイコンタクト」は、出来ていたと思いますが、それにしても短すぎますね・・・。1分ほどだったかもしれません。最後、「ふくろうカフェ」と言うつもりが、なぜか間違えてparrot(オウム)と言ってしまいました(泣)。言ってすぐに、「間違えた!」と思いましたが、オウムのいるカフェを以前、TVで見たような気がしたので、言い直しはしませんでした。

(7) Q&Aのやり取りの再現

ネイティブの面接官が、とにかく声が小さく、ところどころしか聞き取れませんでしたので、やり取りを日本語で再現させていただきます。
N:猫カフェは、どこにあるか?
A:There are some famous shops in Shibuya.
N:どんな人が来るのか?
A:猫好きな人たちです。それから、外国人観光客にも人気です。(→当たり前の解答をしてしまいました。もっと、「猫愛好家」とか、年齢層とか、女性が多い、等、いくらでも膨らませることができたのに、と退室後に後悔・・・)
N:カフェでは、どんなことをするのか?
A:店によっては、オープンスペースが設けてあり、そこで猫と遊べます。猫のおもちゃなども置いてあります。
N:いくらくらい、かかるのか?
A:テーブルチャージが、500~1000円くらいで、プラス、カフェメニューが加算されます。(猫カフェに行ったことがなく、知識もありませんでしたが、とっさに回答)
N:parrot cafeについて・・・(一瞬あせりましたが、ここで、日本人面接官が、時間が来た旨、Nに合図)

(8) 通訳の日本文

居酒屋は、様々な食べ物や飲み物を安い価格で提供する、日本のパブのような店です。メニューは、軽く食べられるおつまみから、ボリュームのある肉料理まであります(?)。グループで行っても、一人で行っても、楽しむことができます。

(9) 英語訳の再現

“Izakaya” is Japanese tavern. It serves a variety of foods and drinks. The price is reasonable. It’s like Japanese pub. The menu includes from right dish called “Otsumami” to volumy meat dish. You can enjoy Izakaya with your companies. Even if you go to Izakaya alone, of course you can enjoy communicating with other customers. Thank you.
三単現のs、複数形のsが、いくつか抜けていたかもしれません。それと、恥ずかしい話ですが、volumyは間違った英語だと、帰宅して調べて初めて知りました。TVなどでの和製英語には、注意が必要ですね(泣)。
質問とQ&A(ネイティブ面接官から、以下の質問と状況が書かれている紙を渡され、日本人面接官から、「30秒以内に対応をまとめ、外国人面接官と会話してください。」との指示あり。)
「お客様に、突然、居酒屋に行きたい、と言われました。もう時間もありませんし(?)居酒屋へ行くことは旅程にも入っていません。あなたなら、どう対応しますか?」 そして、用紙の半分から下に<状況>とあり、「現在いる場所は、バーやパブがほとんどで、居酒屋はないエリアです。」とありました。
(こちらの再現も、ネイティブ面接官の声が小さく、聞き取りづらかったため、日本語で書きます。)
A:居酒屋へ行きたいとのご希望ですね。この辺りは、バーやパブしかなく、居酒屋がありません。駅へ向かいましょう。東京のJR駅の高架下のスペースは、居酒屋に利用されていて、店がたくさんあります。電車が来るまでの少しの間ですが、立ち寄ることができますよ。
N:????
A:Sorry?(よく聞こえなかったので、聞き返す)
N:どんな店があるのか?
A:例えば、焼き鳥の店があります。
N:焼き鳥とは、どんなもの?
A:調理された小さいチキンが、串にささっている料理です。(単語が出てこず、また、文法的にもめちゃくちゃになってしまい、ジェスチャーを多用するはめに・・・。)
N:値段はどのくらいか?
A:1本、200~300円です。
J:(Nに時間の合図。)以上で、インタビューを終了します。メモに使用した紙は、持ち帰ることができません。お忘れ物のないようにご準備ください。

(10) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(11) 試験終了後のやり取り

Thank you very much. ありがとうございました。とお礼を言い、荷物を持って退出する前に、もう一度、Thank you for the interview. と笑顔でお礼を言い、退室しました。
(12) 終了後、退出してから解散までの手順
同じ時間に面接をした受験者全員が終了した後、係員に隣の建物1Fの大教室まで誘導される。そこで、すべてのグループの面接が終わるまで待機。再度、受験票と受験者の照合あり。待機中の注意事項は、面接開始前と同様。
14:15:すべての受験者がそろったところで解散。係員が校門まで誘導。

(13) 全体を通しての感想など

あっという間の10分間でした。何があってもこれだけは絶対に減点されないようにしようと意識した、「ゆっくり、はっきり、笑顔で、アイコンタクト」は最後までできたと思います。ですが、面接官が二人とも声が小さく、笑顔もほとんどなかったのが少し気になりました。それでも、日本人の方は時々うなずきながら聞いてくださいましたが、ネイティブ面接官に至っては一度も笑顔がなく、会話があまり弾んでいる感じがしなかったのは、残念でしたし、悔しくもありました。原因は何だろうかと振り返ってみると、自分のプレゼンテーションの中身に魅力がなかったり、とっさの受け答えがあいまいでもたついたり・・・と、模擬面接で注意・指摘していただいた点ばかりが浮かびます。(もちろん、たまたまそういう面接官に当たったということもあるかもしれませんが・・・)。
模擬面接のレッスンの成果、そして自分の準備・努力不足の両方が出た二次面接でした。成果は、(1)比較的落ち着いて笑顔とアイコンタクトを絶やさず、ゆっくり、はっきり、良い姿勢で話せたこと(これは、本当に模擬面接で繰り返しご指導いただいたおかげです!)。(2)通訳パートに落ち着いて臨めたこと(曽根先生がおっしゃっていた「最低100回以上練習!」には遠く及びませんでしたが、75回くらいは自宅で練習したと思います。次第に、日本語にとらわれすぎないコツがわかってきました)。(3)「沈黙しない、言い直さない、言い切る」が予想以上にできたこと(これも、模擬面接での先生方のご指導、自分の音声を録音して繰り返し聞く、家族にも練習や音声を聞いてもらい、ダメ出しをしてもらう等の成果だと思います)。そして課題は、(1)プレゼンの構成力・英語力(これが、最も今の自分の実力不足、準備不足を実感した部分でした)、(2)リスニング力、(3)とっさの質問への対応・判断力です。これらは、今回の試験の合否にかかわらず、これからも努力を続け、磨いていかなければならないと決意を新たにしています。そして、二次対策を始めてから、「一次試験対策の学習が、こうやってじわじわ効いてくるのか・・・」と実感しました。パーフェクトプランの基礎から二次対策まで、今年は何と濃密な時間を過ごしたのだろう・・・と、今しみじみと感じています。
模擬面接では、曽根先生、Dan先生に厳しく温かくご指導いただきました。心より感謝申し上げます。

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