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通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

通訳ガイド(通訳案内士)2次試験レポート

受講生20

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

11:00 早めに会場:目白大学到着、ロビーにて待機(机もあり早く到着した人は勉強もできるが暖房が入っておらずすごく寒い)
12:00-12:25 受付後、大きな講堂のような部屋に集合、注意事項など説明。説明文の中に、「試験中はメモをとってよい」と明記されており、プレゼンでもメモできることがわかり安堵する。また、偶然隣の人がCELの人でだいぶ緊張がとける。番号が書かれたネームホルダーを首から下げておくように言われる。
12:40頃 30人くらいで3階へ移動、面接前待合室へ、そこで、ネームホルダーが面接順を示していることの説明を受ける。私は(3)と記載されており、面接が3番目であることを知りました。待機中はキャップ付きドリンク、勉強OK、トイレは希望者で係員と一緒にまとめていく。まわりの重い雰囲気におされ緊張が高まってきたので、楽しいことを考えようと、江口先生の本の食べ物のページだけを集中して読み直す。
13:00- 4人グループの一人目から順次試験開始、15分刻みで試験に呼ばれる。
※トイレに行く時に面接会場の中が、ガラスのスリットが入ったドアから見え、一瞬だが自分の面接官を確認することができた。→その後は呼び出しがあるまで勉強をやめ、見たばかりの面接官をイメージし、あの人たちをどうやって楽しませようかと考えた。
13:28- ついに呼び出されたので、係員に従い面接会場前へ移動。係員が若い人だったので、小声で、「襟とか大丈夫ですかね」と聞いたら、係員が少し笑いながら「大丈夫です!」と答えてくれた。
面接会場のドアの前に2つ椅子があり、そこで呼び出しがあるまで座って待機するよう指示される。しかし、元気に笑顔で入りたかったので、椅子に座らず、ストレッチをした。
13:30 すぐに時間どおりに日本人アシスタントの方がドアを開けてくださり、入室。できるだけ元気よく挨拶。面接会場は普通の教室の中で広い。椅子は3つ用意してあり真ん中に座るよう促される。座って右側の椅子に荷物を置くよう言われる。左側の椅子に鉛筆とメモ用紙が準備してある。
※荷物は試験会場内を含め、全て持って移動します。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:40代-50代くらいの男性、大柄でのんびりとした雰囲気の、いかにも優しそうな方。シチュエーション問題の紙を先に渡しそうになるなど、おっちょこちょいな感じで日本人の女性の指示で動いていた。
日本人:60代UPのやさしそうな女性。穏やかそうな方で、こちらが話しているときも終始笑顔で聞いてくださいました。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

Jから名前と生年月日、住んでいる場所をきかれる。Nから尋ねられると思っていたので意外だったが、J、Nとも笑顔があり、最初から和やかな雰囲気だった。

(4) プレゼンテーションの3つのトピック

・元号
・盆踊り
・xx(忘れました)
番号はなかった。後で聞くと、同じ組の人でもお題が違ったようです。

(5) 選択したトピック

盆踊り

(6) プレゼンテーションの再現

日本にはたくさんの夏祭りがある。特に8月は日本中で夏祭りが開催されている。Bon Festivalはその中でも重要なお祭りのひとつ。
日本人は主に神道と仏教を信仰しているが、Bon Festivalは仏教に由来している。仏教では、8月15日あたりのお盆の時期に、先祖の霊がそれぞれの家に戻ってくると言われており、Bon Danceは、その先祖の霊を歓迎するために皆が踊る踊りである。
カジュアルなコットンでできた浴衣を着て参加する人が多い。浴衣には、鮎や花火、ひまわりなど夏のシンボルが描かれている。
盆踊りには誰でも参加することができる。外国人旅行者も参加可能なので、ぜひ一緒に参加して踊りましょう。
と言ったところで質問がありました。

(7) Q&Aのやり取りの再現

N:先祖の霊が戻ってくるのは、怖くないのか。
私:そんなことはない。私は長崎出身だが、長崎には精霊流しという風習があり、小さな船を川に流したりして先祖の霊をなぐさめることもある。
N:あー、精霊流し、キャンドルがついているものだね。
私:そうです、たくさんのキャンドルがとてもきれいです。
Nはもう少し質問したそうでしたが、時間を気にされていたのかJより止められ、質問は一問のみでした。

(8) 通訳の日本文

ラーメンは中国から伝来し、日本でとても人気があります。日本のラーメンは海外でも人気があります。麺やスープ、具材は様々で、ご当地ラーメンは観光の目玉のひとつになっています。(もっと長かったですが、すみません、覚えていません。)

(9) 英語訳の再現

Nが問題を出してくれましたが、口調が漢字で全文を書き取れるほどゆっくりで、却って戸惑いました。また、実際には聞き直していませんが、雰囲気的にも聞き直したらもう一度話してくれそうな雰囲気でした。つられて私もゆっくり話しだしましたが、途中で制限時間が1分だったことを思い出し、途中から早口になりました。(しかし、1分を過ぎても止められないような和やかな雰囲気でした。)話した内容は具体的に覚えていませんが、文法はともかく、訳し漏れはなかったのではないかと信じています。

(10) シチュエーション問題

シチュエーションを書いた紙がまず手渡されました。上段に「状況説明」、下段に「前提」が記載されていたと思います。紙を渡されたあと、Jに「30秒後に回答してください」、と言われました。
しかし、30秒後にNのお客様になりきった英語での演技が始まりました。(すぐに状況が理解できなかったので、もしかすると私が先に回答しなくてはならなかったのかと思い、Jに日本語で「今、答えなくてはならなかったのでしょうか?」と聞いたところ、Jが「大丈夫です。Nがまずお客様役で演技します」と言われました。)
「状況」は、ムスリムのお客様が、ハラルラーメンを食べたいといっている。(実際はもっと長い)
「前提」は、ツアーではラーメン屋さんに立ち寄ることはできない。旅行会社にも相談したがだめだった(実際はもっとながい)
だったと思います。

(11) シチュエーション問題の回答

私:まず、旅行会社にスケジュールを変更できないか再度確認してみる。それでもだめだったら自分が別の日に案内する。別の日も難しいようならまた日本に来たときに必ず案内する。
と言ったところで二人の表情を見たところ、まだ何かしゃべってほしそうな表情だったので、
私:コンビニにインスタントラーメンが売っているか、これからあなたのために探しに行ってくる。ちょっと待っててください。
と付け加えると、二人とも笑顔でした。

(12) 質問

N:あなたの好きなラーメンは何ラーメンですか。
私:私は先ほど言ったとおり九州出身なので、とんこつラーメンが大好きです。福岡はとんこつラーメンで有名です。(左腕を日本列島に例えるジェスチャーを交え)福岡は九州の北部に位置しています。
J:(小声で)ハラル~・・・
私:あ!ムスリムの方には、昆布ベースのしょうゆラーメンがおすすめです。
N:オー、昆布、それは私も食べられそうです。

(13) 試験終了後のやり取り

私:(Nの方を見て)Thank you for the interview、(Jの方を見て)ありがとうございました。
N:私は福岡大好きだよ!
私:福岡はとても良いところですよ!

(14) 終了後、退出してから解散までの手順

面接会場の外に並んだ椅子に終わった順に座って、最後の方が終わるまで待機(私は真ん中くらいだったと思います。)
全員揃ったところで、大きな講堂のような教室に移動。
(15) 全体を通しての感想など
文法や言い回しはともかく、全体的には良い雰囲気だったと思います。CELの模擬面接で、私はよく「笑顔が足りない」とご指摘を受けることが多かったので、直前まで練習の練習をしましたが、どうしてもプレゼンの時に英語を考えながら話すと笑顔が消えてしまうため、せめて最初に挨拶する時に思い切り笑顔をつくるように心がけました。面接会場以外はとても張り詰めた雰囲気で、とても笑顔をつくれる状況ではないため、ドアから入る瞬間にマインドを切り替えられるかどうかが重要だと思いました。
結果的には、試験官の方に恵まれ、全体を通してあまり緊張する雰囲気ではなかったため、プレゼン中も、試験官お二人とそれぞれとしっかりアイコンタクトしながらお話しすることができたと思います。また、直前にCELでアドバイスを受けたとおり、試験官お二人にいかに日本を楽しんでいただくかという気持ちでお話ししました。
ただし、あとから考えるとプレゼンの内容自体はあまり意味のある内容を話せていませんでした。例えばプレゼンでは、盆踊りは、輪になって踊るとか、太鼓が使われる、今は宗教というより夏の楽しいイベントである、徳島の阿波踊りなど観光の目玉となっている有名なお祭りもある、などを付け加えていればよかったと思いました。
いずれにしても、現在の私の力ではベストを尽くせたと思います。
不合格をつけなさそうなやさしい試験官のように思えたのですが、あとは、結果を待つのみです。

 

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