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2019年度
通訳ガイド(全国通訳案内士)2次試験レポート

受講生2

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

会場:日本大学 三軒茶屋キャンパス
15:30-15:50 小さなキャンパスでした。入口は1箇所。すぐにわかりました。受付時間の15:30まで、1Fロビーで待機。時間になると係員に誘導され、5Fで受付を済ませる。隣の大教室に移動。1グループ4人ずつ、同じ列に着席。(私は、1グループの2番でした。)全部で14グループ。
16:00 「試験会場への移動→試験→試験後解散まで」の流れと、注意事項の説明。

16:15 係員の指示に従って、グループ単位で面接の控室に移動し、番号順に着席。
黒板の注意事項:通信機器の使用は×。通信機能のない電子辞書は使用可。飲食はドリンクのみ可。受験生同士の私語禁止。トイレに行くときは挙手して係員が同行(
携帯電話を持っていくことは禁止)。
16:25 各グループの1番の人が、同じ階の面接教室前に移動。
私は2番でしたので、16:40頃に召集、移動。(以下、15分刻みでした。)各部屋の前に椅子があり、一人ずつ各部屋の前に配置される。
係員から、「面接の準備ができましたら、面接官が呼びにきますので、それまで椅子にかけて待機してください。」との指示有り。
16:45 時間通りに、日本人面接官の方がドアを開け、 「どうぞお入りください」と声をかけてくださる。中へ入り、面接官に「Good afternoon!」とあいさつ。J:「(英語で)椅子に荷物を置いて、座ってください。」(椅子は3つあり、一番手前に、用紙がはさまれたバインダーと鉛筆。残り2つが空いていたので、荷物を一番奥の椅子に置き、真ん中に着席。) (3)の自己紹介のやり取りのあと、日本語で、プレゼンテーションについての説明。
J:「これから、プレゼンテーションのテーマを書いた紙をお渡しします。3つの中から30秒以内でテーマを選び、プレゼンテーションを始めてください。椅子にある用紙に、メモをとっていただいても構いません。」ネイティブの面接官からテーマの書いた紙を渡される。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

外国人:60歳前後くらいの男性。アクセントは、イギリス英語に近い気がしました。
日本人:40代くらいの女性。
お二人とも、終始にこやかで、少し緊張が和らぎました。

(3) 自己紹介等のウオーミングアップのやり取り

J: 「氏名、生年月日、どこに住んでいるか」を英語でまとめて聞かれました。

(4) プレゼンテーションの3つのトピック

1、 ビアガーデン   2、 分煙   3、 国定公園

(5) 選択したトピック

「ビアガーデン」について

(6) プレゼンテーションの再現

日本の夏は、暑くて湿気が多いです。外国人旅行者は、夏は日本を訪れるのに良くない季節と思うかもしれないですが、そんなことはありません。日本には、夏にもたくさん旅行者を惹きつけるものがあります。その一つが、ビアガーデンです。夏になると、あちこちでビアガーデンがオープンし、ほとんどが屋外なので、夕方涼しい風を感じながら、ビールを飲むことができます。今人気なのは、高尾山にあるビアガーデンです。 山の中腹にビアガーデンが夏の間オープンします。見晴らしが良く、天気の良い日には、東京スカイツリーも見えます。景色を楽しみながら、また、山の豊かな自然や空気を感じながら、ビールやおつまみを楽しむことができます。ぜひ、機会があれば、日本のビアガーデンを楽しんでください。

(7) Q&Aのやり取りの再現

N:高尾山以外には、どこにビアガーデンがあるか?
A:東京都内の多くのデパートが、夏に屋上でビアガーデンをオープンします。
N:食べ物のメニューは何があるか?
A:一番人気が、枝豆です(枝豆が英語でとっさに思い出せず、グリーン・ビーンズと言いました)。とてもシンプルで、茹でて塩で味を付けただけですが、とってもビールに合うんです!

(8)通訳の日本文

日本では、公共交通機関や(地方の???)(案内や表示?)などが、今も日本語のみである。外国人観光客はこうしたことに、不安を感じるかもしれない。特に、地震や台風等の自然災害が起きたとき、規模はどのくらいなのか、いつ来るのか、不安を感じるだろう。ガイドはこういったことを把握していなければならない。

(9)英語訳の再現

最初の部分のメモ取りでもたついてしまい、キーワードを聞き逃しました。後半はメモを取らずに内容を把握しようと努めましたが、うまく訳せませんでした。かろうじて、聞き取れたキーワードをつなぐ程度になってしまいました。

(10)シチュエーションの内容

質問とQ&A(ネイティブ面接官から、以下の質問と状況が書かれている紙を渡され、日本人面接官から、「30秒以内に対応をまとめ、外国人面接官と会話してください。」との指示あり。)
「新幹線で移動中に、地震が発生し、電車が停車しました。しばらく停車する見通しです。車内放送は日本語のみです。あなたは、どのように対応しますか?」<状況>目的地へ行く途中(?)⇒明確に覚えていません。
N:電車が停車していますね。
A:地震発生のため、電車を停止したとのことです。日本語でしかアナウンスがありませんので、新たな情報があれば、私が訳してお伝えします。安全には問題ありませんので、ご安心ください。
N:地震はどの程度?
A:アナウンスによれば、この近くで発生した地震ではないとのことです(⇒これは、自分でとっさに答えた架空の状況です)。念のため、安全が確認できるまで、停車しています。
N:目的地には、少し遅れそうですか?
A:はい、少し遅れることになるでしょう。
J:時間になりましたので、試験を終了いたします。

(11) 日本語での質疑応答の有無

ありませんでした。

(12) 試験終了後のやり取り

“Thank you very much.”そして、「ありがとうございました」
とお礼を言い、荷物を持って退出する前に、もう一度、Thank you for the interview. と笑顔でお礼を言い、退室しました。

(13) 終了後、退出してから解散までの手順

同じ時間に面接をした受験者が、係員の誘導で集合場所に案内される。全員揃うと、係員に2Fの大教室まで誘導される。そこで、すべてのグループの面接が終わるまで待機。待機中の注意事項は、面接開始前と同様。
17:45:すべての受験者がそろったところで解散。係員が、1Fの出入り口まで誘導。

(14) 全体を通しての感想など

想像以上に緊張してしまいました(特に、通訳)。それでも、プレゼンはまあまあできたかな、と思っていましたが、こうして振り返ってみると、高尾山のビアガーデンを強調していたわりには、交通案内が抜けていたり、ビアガーデン自体の説明が足りていなかったり、反省点ばかりです。シチュエーション問題は、地震が発生したという想定だったので、とにかくお客様を安心させなくては、ということばかりに気を取られ、細かな地震の情報や、予定地への到着が遅れることなどを、自分から先に言えなかったことなど、面接が終わってから気づき、控室で落ち込みました。
今年は二度目の二次試験挑戦でしたが、やはり試験には独特の雰囲気があると感じました。昨年の模擬面接レッスンでは、本当に一から、笑顔の作り方、声の出し方から練習しました。一次の合格発表の前からもっと練習しておくべきだったとあせりながら、必死の一か月でした。今年は、「昨年からの学習の蓄積もある!余裕を持って二次試験の準備にとりかかれている!大丈夫!」と自分に言い聞かせながら練習してきました。模擬面接も、回を重ねるごとに、話すのが楽しくなり、貴重な実践の場でした。しかし、試験開始直前になるにつれ、「不得意なお題に当たったらどうしよう・・・」「うまく通訳できるだろうか・・・」「模擬試験で当たったシチュエーションが出ますように・・・!」そんな不安な気持ちで頭がいっぱいになり、本番では「おもてなしの心」が二の次になっていたように思います。試験の緊張感の中で、「目の前のお客様(試験官)にいかに楽しんでいただくか」という気持ちで臨む難しさを改めて感じた、今年の二次試験でした。まだまだ、勉強不足、実践不足を痛感しました。
今年の二次試験対策(日本事情、二次対策、通訳特化講座、模擬面接)では、CELの先生方全員にご指導いただきました。ありがとうございました!試験の結果には自信がありませんが、昨年よりもさらに一歩、前進しているという実感はあります。CELで学び続けてきたことを、いつか実践で生かせるよう、これからも精進したいと思います。

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