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2020年度
通訳ガイド(全国通訳案内士)2次試験レポート

受講生5

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

会場は成蹊大学。

13時前、受付。マウスガード、受験教室と順番が表示された首からかけるホルダーを渡され控えの教室に移動しました。私は17−4。つまり17号室で4番目に受験する、ということでした。全員で60名くらい、私がその中でも一番最後の番号でした。あと1番違えば次の時間帯になっていたのではないかと、14時受験グループだったことに感謝でした。
集合は8号館でしたが、3号館への移動者は受験教室ごとに並んで移動しました。最初の人は14時開始で、15分ごとに1人。私は4番目なので14時45分から。この間シーンとして、多少書いたものを見てもいいのですが、緊張しました。14時40分頃に各教室の4番目の人が並んで移動し、荷物は全部持って教室前の椅子に移動しました。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

日本人の方は女の方で背が低め、濃い色のめがね、ショートカット、ズボン、と少年のような方でした。外国人の方は、ダークグリーンのセーターのような服で、金髪、細身、雰囲気はメガネのないイアン先生のようで、イアン先生よりリアクションがクールな方でイメージは英国人です。しかし、背後の窓からの明かりの逆光効果で、外国人の方の顔が見えにくかったのは残念です。

(3)自己紹介等のイントロのやり取り

しばらく、前の人の採点をしているようで、やがて日本人の方がドアを開け、入るようにうながされました。
Good Afternoon Nice to see you! 笑顔で元気に、私も嬉しい感じが持て、素直にこの時間を楽しめる感じがしました。「ああ、これが本番なんだ!」と思いました。
名前、住んでいる所、生年月日と予定通りの質問に滞りなくしっかり答え、スモールトークはありませんでした。
前に机があったのは意外でした。紙も小さめでした。

(4) プレゼンテーションの3つのトピック

外国人の方がプレゼンのお題の紙を持ってきて、話す項目を言ってからプレゼンするように日本人の方から指示がありました。
「熊手、黒四ダム、アマビエ」

(5) ご自身の選択したトピック

熊手とも一瞬思いましたが、このお題については1度も練習したことがなかったので、その場で構成するのはリスクが高いと思いました。黒部アルペンルートは行ったことがなく、苦手な観光地ではあったのですが、いくつかの内容をシュミレーションして、練習したことがあるのでこちらにしました。アマビエなど現代のお題は最初から捨てることにしていました。もしどうしても、というリスクを考えて、最低限の知識を確認しただけなので、対象外でした。

(6) ご自身のプレゼンテーションの再現

プレゼンについて、
よかった点は、落ち着いた口調、笑顔で、相手二人を交互に見て、大きさや位置のイメージを示しながら、はっきりとした声で話せたと思うこと、色々な情報を止まることなく多面的に提示できたこと。
反省点は、黒部ダムなのに、アルペンルートの説明が大半をしめてしまい、ダムが日本1の大きさで、大量の放水量などダムにあまりふれなかったこと。谷の深さや映画製作年月の数字を示したのですが大幅に違っていたこと。
もっと、風景素晴らしさなどを盛り込めば良かったと思ったこと。時間を告げられ、一応まとめの言葉を言ってすぐ終えたが、時間内には収まらなかった。

プレゼンの流れ
黒四ダムは日本の中央あたりに位置し、深い山の中で、深い谷(gorge)、そそり立った岩(crif)があり、そこに行くには、日本海に面した富山から電車、トロッコ電車、ロープウェイ、トロリーバスなどいろいろな乗り物を乗り継いで行かなければいけない。その山深い地帯が広がっていている。そこを貫く道が作られ、山を越えて、本州中央部の長野県へつながっている。山の上にダムがあり、人々に水を供給している。そのダムの建設が大変で、長い年月がかかり、その様子は「黒部の太陽(The Sun of Kurobe)」という映画に描かれた。その近くには、弥陀ヶ原という平原があり、高山植物を見ることができる。母が以前行って、良いという話を聞いているので私も行ってみたい。

英語ははっきりとは覚えていませんがなんとか伝わったかと思います。

(7) Q&Aのやり取りの再現

Q1: 東京からどのように行くのか。
A: 2つの方法がある。JR中央線で松本まで行き、別な電車とバスで行く。
もう一つは、新幹線で日本海に面した富山に行きそこから別の電車やいろいろな交通手段を使って行く。
Q2: あなたはどちらを選ぶか。
A: 私は絶対富山からが良い。途中に宇奈月温泉があり温泉を楽しめる。またトロッコ電車を体験してみたい。

ここはクイックレスポンスで的確に答えられたと思います。

(8) 通訳の日本文

「古都京都には文化財」として世界遺産に登録されている寺院、神社、城郭が17か所あります。その多くが京都市内に点在しており、国宝になっているものもあります。それらの建造物や庭園は素晴らしく、秋の紅葉も美しく(?)訪日外国人観光客を魅了しています。」
のようだったかと思います。

(9) ご自身の英語訳の再現

過去問を少し変えたものでした。
「古都京都には文化財」という世界遺産名を言えず、ちょっと戸惑って、出だしすんなりとは言えなかったのが残念です。以下は、テンポはよく70%は訳せたと思いますが、文面は覚えていないのですが、終わった時外国人の試験官が大きく頷いておられたので、これでよかったのかな、と思いました。

(10) situationの内容 

条件文
寺(名前は覚えていない)を回ったのでもう寺社には飽きた。
金閣寺には行きたくない。FITのカップル。

(11) 試験官とのrole play応答内容の再現

(私)寺社にはもう飽きましたか?
(G)いやあ、もう飽きちゃったよ。
(私)じゃあ、町歩きはどうですか?おみやげものやや賑やかなところもあります。
(G)いや、自然を見たい。
(私)それなら、嵐山がいいです。川もあり、川には橋もかかっています。また近くにモンキーパークもあって、楽しめます。どうですか?
(G)どんな猿がいるの?
(私)いろんな猿がいます。面白いです。また、嵐山は竹林で有名です。竹林があり、散策が楽しめます。散策はとてもいいですよ。
(G)ありがとう
(私)楽しんでください。

シチュエーション問題の反省点はたくさんあって、
1、もっと嵐山の自然の良さや散策のことをいえば良かった。
2、保津川下り、カップルだから人力車での散策なども言えば良かった。
などですが、全く的外れだったわけでもないかと思いたいと思います。

(13) 終了後、退出してから解散までの手順

終わりの挨拶は、座って黙礼した後、立って思い切り笑顔でThank you very much for today! Thank you! と言い、扉を出る時、もう一度笑顔でThank You!と言って出ました。
自分の印象としては、試験官ともっとフレンドリーな関係になりたかったけど、とてもクールな反応で、最後の別れ方も通り一遍な感じで、終わった後ちょっと寂しかったです。でも大きな失敗は無かったかと思うので、良しとしたいと思います。

その後、別の部屋でオンラインの取り組みに関する何かのアンケートを書いて解散でした。

 

 

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