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2020年度
通訳ガイド(全国通訳案内士)2次試験レポート

受講生14

(1) 試験会場到着から試験室入室までの手順

エレベーターで5階に案内される。受付で受験票等を出して本人確認。マウスシールドも渡される。待合室に行くと、携帯等の電源を切るように指示される。Kindleも使ってはいけなかった。ここでマウスシールド装着。説明の後、試験前待機室に移動。私は1番だったので、ほどなく試験会場前の廊下に移動して待つ。日本人試験官がドアを開けて「Good afternoon」と言ってくれたので、挨拶をして入室。

(2) 試験官の性別、推定年齢、(外国人面接官はアクセントから判断して)国籍

日本人試験官は50代くらいの女性。にこやかではないが、ちゃんと声が聞こえるか確認してくれた。
外国人面接官は20~30代くらいの若い男性。やや声が小さい以外は、聞き取りに苦労しなかったので、アメリカ英語か??

(3)自己紹介等のイントロのやり取り

名前、誕生日、住んでいる所を言うよう指示がある。「北海道に住んでいる」と言うと、お二人とも「ほぉ!」というような反応を見せてくれたので、少し気持ちが楽になる。
椅子だけと聞いていたが、私の席にもテーブルがあり、少し驚いた。

(4) プレゼンテーションの3つのトピック

一期一会 熊野古道 ラーメン

(5) ご自身の選択したトピック

一期一会

(6) ご自身のプレゼンテーションの再現

一期一会とは、一生に1回だけという意味。この考えは茶の湯とともに発達した。茶の湯では、その人に1回しか会えないような気持ちでもてなす。例えば、ホストはゲストのために床の間を花や掛け軸で飾り、茶を用意する。ゲストも、ホストのもてなしを楽しみ、雰囲気を感じ、感謝して茶をいただく。現代の日本では、私たちは茶会に出ることはあまりないが、日本人は旅行者などにも一度しか会えないような気持ちで案内をしたり何かを教えたりする。
というようなことを言いました。時間が気になり、最後は言葉足らずな感じだったかもしれません。

(7) Q&Aのやり取りの再現

N: 一期一会というのは、客のみに対するものなのか。友達や家族にはそういう気持ちでは接しないのか。
A: 一生に1回という意味なので、たいていはあまりよく知らない人に対して使う言葉だと思います。でも友達や、家族と離れて暮らす場合は恐らく家族も、今さよならを言って別れたら次にいつ会えるかは分からない。そういう意味では、家族や友達に対しても一緒にいる時間を大切にすることが大切だと思います。

(8) 通訳の日本文

日本では神社に行くと、神様に会う前に身を清めるという意味で、手水舎で手を洗います。日本人はもともとよく手を洗う習慣があります。小学校では手を洗う習慣をつけられます。特に今年は、小まめな手洗いが感染症の予防に有効な対策だと見なされました。
(真ん中あたり、あまりよく覚えていません。)

(9) ご自身の英語訳の再現

あまり覚えていませんが、「神社と呼ばれるshinto shrineに行く時、日本人は手水舎と呼ばれるwater basinで手を洗う。日本人はよく手を洗う。それが習慣になっている。小学校では先生が子どもたちに手を洗うように教えて、それが習慣になる。特に今年は、頻繁な手洗いが感染症を予防するのにいいとされた」というようなことを言ったと思います。

(10) situationの内容 

手水舎で清めた後や手を洗ったりした後に、ペーパータオルもハンドドライヤーもなくて不便だと言われた。ゲストは10代の若者グループ。

(11) 試験官とのrole play応答内容の再現

A: ご不便をおかけしてすみません。デパートなどでは(デパートのトイレと言うべきでした)普段はペーパータオルが置かれていたりしますが、今は置かれていません。ハンカチを持ち歩くといいですよ。
N: 手を拭いて濡れたハンカチを、そのままポケットにしまうのは気持ちが悪い。
A: では、ビニール袋に入れてからしまってみては?
N: 日本人はそうするのか?
A: いいえ。そのままポケットやカバンに入れます。帰ったら洗います。
N: ハンカチはどこで買える?
A: もちろんデパートやコンビニでハンカチを買うことはできます。でもせっかくですから、手ぬぐいを買うのはどうでしょう?日本のタオルで、富士山や歌舞伎役者など(歌舞伎の化粧とか言えばよかった...)の絵がついています。いいお土産になりますよ。
N: それは知らない。教えてくれ。
A: サイズはこのくらい(手で示す)。普通のタオルよりも、乾きも早いと思います。
N: へえ、いくらくらいするの?
A: サイズや柄などにもよりますが、1000円はしないと思います。
N: 1000円も?!
A: いえ、1000円「以下」です。500円くらいのものもありますよ。
N: なるほど。

(12) 追加のQ&A(もしあれば)

特にありませんでした。

(13) 終了後、退出してから解散までの手順

同じフロアで受験した1番の人4人が全員そろってから、試験後待機室に誘導される。ここでマウスシールドを外していいと指示がある(その場合は必ずマスクをするように言われる)。4番の人が終わるまで、私は1時間ほど待機していました。ここでは携帯電話は使えず。

(14) 全体を通しての感想など

応援メールでアドバイスいただいたように、「私は初めて外国人観光客をガイドするんだ」と思い込んで試験に臨みました。笑顔になれたかどうかは分かりませんが、何度か試験官2人と目が合ったので、下を向きっぱなしではなかったと思います。待ち時間が長いし、緊張もしましたが、試験自体は楽しかったです。今の自分にできることはやってきたので、おとなしく結果を待とうと思います。いろいろとお世話になりました。

 

 

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